【ヒロアカ】兄弟の境界線【爆豪勝己】 (ページ8)

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オバケページ8

勝己りんご事件から数日

俺はいつも通り学校へ

勝己は受験が終わってほとんど学校へ

行く日がないそうなのでお家でお留守番

まぁ、あいつのことだからじっと待ってる

わけねぇか

昨日もほら、筋トレとかで外いたし

「ただいまー、おかぁーさーん」

あ、そうそう、俺マザコンじゃないからね

お母さん勝己そっく((

勝己がお母さんそっくりだからって

俺は勝己一筋だから

ただ、どっちかと言うとお母さんの方が

好きだなぁとは思うけど

お父さんも好きだけどね！

「勝己ー？いるー？」

…………沈黙。

これはどっか行ったな

せっかく俺が相澤先生から直々に合格通知を

貰ってきたというのに

「あら、おかえり…って、あんたいい加減勝己離れしなさいね、お父さんみたくなっちゃうわよ」

「大丈夫、俺お父さんよりヘタレじゃないし…女の子には勝己と同じくらい優しくしてるから」

「そういう問題じゃ……あ」

「？」

いつもみたく呆れ顔のお母さんの顔が

一気にピシッとなった

なに？俺変な事言ったかな

ずっと俺の後ろを見ている

あ、なんか冷や汗かいてる？

なんだよ、後ろにオバケでもいんの？

俺怖いの得意じゃないんだけど

っと、冗談半分で後ろを振り向くと

「ッ、ギァァァァァ！！！！」

尋常じゃないほど心臓がバクバクいってる

大爆発起こすよこれ

「かっ、かかか、勝己…驚かすなよ…」

おふざけでも怒るぞこれは

なんつー顔してんの

「…わり」

「へ？いや、もういいけど…なに？お兄ちゃん脅かすの流行ってんの？見たことないくらい怖かったんだけど。っていうか居たんなら一声かけてね、またどっか行ってるんだと思っちゃったじゃんよ」

もうマシンガントークするレベルだよ本当

キャッチボール出来ないよドッヂボールだよ

いや、そこまでじゃないか

「……兄貴」

「おん？どした？」

「………いや、なんか用だったんだろ？なんだよ」

「あ、うん。合格通知貰ってきたから渡そうと思って…お兄ちゃん開けてい？」

「あぁ」

なんか俺やばいこと言ったかな…？

勝己がいつもより冷たい…悲しいよ俺

「んー…はい合格通知」

なんか変なのも入ってたけども

紙一枚取り出して勝己に渡す

躊躇もなくそれを開いた勝己の横から

チラッと覗き込むと

そこには当たり前のように合格と

書いてあった

「ん、合格おめでと」

前の約束通り勝己のツンツンした髪を

撫でる

勝己の顔は少し寂しげだった

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