お疲れ ページ7
目が覚める
太陽が傾いている
あれ、ここどこだっけ…
っと数秒考えてから慌てて起きた
「やばいやばい…勝己終わったかな？あっ
LINEやばい…」
LINEに来た通知は全て勝己のものだ
急いで返事をし、仮眠室を出た
途中職員室によって相澤せんせーにお礼を
言って猛ダッシュ
いくら俺でも怒られるかも…
校門へ向かうと見覚えのある爆発頭
あ、俺もそんな変わんないか…
「ごめん勝己…待たせた」
「おっせーな、帰んぞ」
「お、おぉ…」
怒ってない…？
勝己可愛いけど普通に顔怖いからなぁ
いや、俺にはそんなに怒んないからあんまり
見たことないんだけど
「勝己入試どうだった？今年もギミック？」
「あー」
「どのくらい倒した？俺入試んときあんまり
倒せなかったんだよねー」
「…別に普通だろ、合格したんならいいじゃ
ねぇか」
フォローかな？優しいやつめ
つって、俺ちょっとビビってギミック触れな
かったからって言ったら呆れそうだから
言わないでおこう
「よーし、勝己の入試終わったし！今日は
お母さんに頑張ってもらって勝己の好きな
ものでも食べるか！」
「…おう」
嬉しそうに眉を下げる勝己は満足げに俺の
隣を歩く
ほんとにこんな可愛いのになんでみんな気が
つかないんだろーな
「兄貴」
「おーどうした弟よ」
「俺が受かったら…」
「うん？」
もうすぐ家だと言うのに立ち止まって
ポケットに突っ込んでいた手を出す
俺をじっと見つめては目をそらすを繰り返し
ソワソワしている
え、なんか告白みたい((
「俺が、受かったら…あれだ…その…」
「おう、なんだ」
ガチで告白に思えてきて笑いそうだから早く
言ってくれ勝己
「だから！…その、中学のときの…」
「中学…？…あぁ！分かった！あれだ！」
なんだ告白かと思ったのに((
中学のときのってのはようするに…
「これだろ？」
勝己の固そうにみえて柔らかい髪を撫でる
俺は勝己が中学に上がったときにこれを
やった
「〜〜ッ今じゃねぇー！！」
顔をりんごみたくしてすぐそこの家へ駆け
こんだ勝己
そうか、すぐに逃げれるようにわざわざ
こんなところで止まったのか
策士だなぁ…
「…ほんっと、可愛いやつ」
よし、合格通知が来たら思いっきり撫でくり
まわしたるわ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絵描きさん
| 作成日時：2017年6月2日 19時
