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「あんた、おかしいよ」
初めて母に拒絶された時
なんだかぽっかり心に穴が空いて
そこから悲しいとか悔しいとかの感情も
垂れ流しになって
涙も出なかった
「お前が悪い」
父に信じてもらえなかった時
家族ってなんなんだろうと疑問に思った
誰よりも私を分かっているはずの家族が
誰よりも私を否定するから
「A、友達多いよね」
『んー、そうかな』
中学の頃、酷い嫌がらせにあった
全員が私を無視してた
高校では間違えないように
誰からも、反感を買わないように
親友なんていらない
みんなと仲が良ければそれでいい
広く浅くを徹底した
「誰にでもヘラヘラして、疲れない？」
実の兄には見え透いた演技だった
本当の自分すら忘れるほど
演技で塗り固められていて
その兄の言葉すら意味が分からなかった
「Aー？」
「寝てるよ」
よく眠るようになった
毎日を過ごすだけでたくさんの気を使って
疲れ果てていた
「…こんちは」
『……こんにちは』
コンビニの常連さんだ
いつもタバコを買っていく
「遠藤…さん」
『え、はい…』
名前を覚えられていた
出勤日にいつも被るから
覚えてくれたんだろうか
「お疲れ様です」
『ショッピさん、お疲れ様です』
ショッピ、というらしい
本名かどうかは知らない
ただいつもタバコを2つ買っていく
「…なんか疲れてます？」
『あ…はい、少し』
「これ、良かったら」
『いいんですか…？ありがとうございます』
演技が得意な私にとって
疲れを隠すことは容易だったのに
彼は私の調子が悪いことに気づいた
誰も気づかなかったのに
彼だけが気づいた
「今日は顔色いいですね」
『ショッピさんがくれた栄養剤、すごく効きますね』
「会社の先輩にも体調管理下手な人がいるんで、いつも持ち歩くようにしてるんです。まぁ…役に立ってよかったです」
『あれどこのですか？』
「あぁ、駅前の…───────」
私を分かってくれてるのは
この素性も知らぬ男だけなのかもしれない
そう思うと、縋らずにはいられなかった
バイトをやめて
会うことがなくなっても
彼を忘れることはなかった
それは既に縋っていたから
彼がいなければ私は生きていけないと
勝手に思い込んでいたからだ
「俺の自由は…誰にも縛られないこと」
『縛られるのは嫌い？』
「そうやな」
私は、縛られたいよ
誰かに必要とされたい
.
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絵描きさん(プロフ) - 凡人さん» ありがとうございます…！！これから話どんどん面白くなると思いますんで、良ければ見てってください〜(^^) (2020年5月17日 23時) (
レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - 久しぶりに占いツクールに来てみました。やっぱりいい話だなぁ...好きだ...更新頑張ってください！ショッピくん気遣ってくれるのやさしい... (2020年5月17日 12時) (レス) id: 0a526fe040 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 凡人さん» 垢のID？があっているなら多分私ですね…d!垢は一つだけなので、ちなみに名前は梨です(^^) (2019年12月23日 2時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - 絵描きさんさん» えぇ...偽者ですかね...たぶんd垢のほうフォローさせていただいてるはずなんですけど... (2019年12月22日 14時) (レス) id: 9e102b8a33 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 凡人さん» それ私じゃないかもです…(汗) d!垢と使ってない垢しかないので…すみません(^^; (2019年12月21日 16時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年5月4日 12時
