結果 ページ30
あれからいっちゃんは
忙しいのかなかなか来れなくなった
相変わらずかっちゃんは来なくて
かれこれ3日間誰とも会っていない
そろそろ怪我も治ってきて
明日、明後日には退院出来るらしい
個性の件はお医者さんが調べてくれてる
あまり期待は出来ないと言うけど
あれを偶然とは言い難い
けれど昨日結果が出た
「残念だけどやっぱりないねぇ」
「そんな…」
「個性の発現は4歳まででね、その後に
発現することはないんだよ。悪いけど、
もう諦めな」
半分
もしかしたらあるんじゃないかって
そんなこと考えていた
馬鹿なことだった
既に14歳
もうすぐ15歳
あるわけない
いっちゃんに個性があるからって錯覚した
私にはいっちゃんみたいな奇跡は起きない
幼馴染みの中で私だけが出来損ない
昔から何も変わらない
今まで通り
────────────────
3日後
「おはよういっちゃん」
「Aちゃん！！退院したんだね！」
「うん、ごめんね色々」
「全然だよ！！良かったぁ…」
退院した私は次の日から学校へ行った
普段馬鹿にするクラスメイトも喜んで
迎えてくれた
学校側が飛び降りたことを秘密にして
くれたおかげで
周りから変な目で見られることも無く
事故という形でみんなに伝わった
かっちゃんも責められてはいなかった
そこだけは安心した
私の身勝手で傷つく必要はないから
「おめェら馬鹿じゃねぇの？たかが事故
だろ。大袈裟なんだよ」
かっちゃんが大声で言う
クラスメイトは慌ててそれに同意する
このクラスでの王様はかっちゃんだ
誰も口答えしない
「かっちゃんっ…そんな言い方…！」
いっちゃんはあの約束を守るつもりか
いつも以上に私を庇う
「るせぇなクソナード！どうでもいんだよ
そんなこと！」
あの日
私が目覚めた時のかっちゃんはいない
いつものかっちゃんだ
「いいよいっちゃん」
「でも…」
決めたんだ
個性がないと改めて告げられたあの時から
個性があれば少しはかっちゃんの隣に
立てるとそう思っていた
けどなかったから
やっぱり隣になんて立てない
立っちゃいけない
もうやめにしよう
かっちゃんから卒業しよう
そう
決めたんだ
.
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絵描きさん(プロフ) - 小悪魔たんさん» わわわっありがとうございます！！頑張って更新します！！ (2017年7月3日 22時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - こんなところで終わらないでーー！！早く続き見たい！気になりすぎて屍になりそう！！更新待ってます！！ (2017年7月3日 22時) (レス) id: 4e132bba18 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！ (2017年7月2日 16時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
かな - コメント失礼します。 すっごく面白いです！続きが気になります。これからも頑張ってください！ (2017年7月2日 16時) (レス) id: f6f98cfd4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2017年5月1日 2時
