お揃いで ページ24
廊下にも人が何人かいる
丁度いい時間だったみたい
1−A
私のクラス
まるで壁の大きなドアを開けるとすでに
何人か席についていた
かっちゃんも来ている
そうか、今年も同じクラスなのか
挨拶くらいはした方がいいよね…？
『おはようかっちゃん、』
「……」
この間話してからかっちゃんはずっと
こんな感じで
怒ってるのか怒ってないのか分からない
けれど確実に誤解が生じているだろう
今更言っても聞いてくれないけれど
「……目は治ったのか」
『えっ…うん、さっきここの人に治して
もらった』
「そーかよ…」
一応心配はしてくれてたのね
心配なんて言葉かっちゃんにあったんだ…
『私の席3つ後ろだから何かあったら話かけ
てね…私友達作るの苦手だし』
「誰がするか、友達なんてその個性じゃない
個性で望めば出来んだろ」
『無理だよ、また目に負担かかっちゃうし…
そもそも出来ても話せないし…』
「……チッ、気が向いたらな」
なんだろう
やっぱりかっちゃんにしては優しいよね
何か企んでる…？考えすぎかな
「おい、言っとくがもう俺にはお前を守ってやる理由なんてないからな、昔みたいに頼ってきても俺は何もしねぇぞ」
『え…うん、いいよ別に』
「お前のその支配欲の対象にもなんねぇからな、要るなら新しい奴でも探せ」
『もうないよそんなの、もうやめたんだ』
飛び降り以来、これはやめている
いや、望んだ結果なのかもしれない
もうやめたいと思っていたから
私の中での支配欲は足跡も残さず消えた
かっちゃんへの欲も全くない
「…じゃあ他のところには行かないんだな」
『え？うん、行くもなにもかっちゃんからは
離れられなかったし、行けないよ』
「…そーか」
『？どうしたの？かっちゃん』
「んでもねーよ、自分の席いけ」
今、かっちゃんとまた話しているのはただ
単に仲直りしたいからだ
欲とかじゃなくて恋愛の方で好きだし
個性とかなしで、かっちゃんが好き
だから他なんて行けないよ
かっちゃん以上に好きになれる人なんて
きっといない
いっちゃんでも無理だったんだもの
他人なら尚更無理
だから安心してかっちゃん
気付いてないかもしれないけど貴方はまだ
私に依存し続けてる
だから私はそれが愛に変わるまでずっと
待ってるよ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 831人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵描きさん(プロフ) - ぽむぽむさん» マジですか！？応援もありがとうございます！頑張ります！！ (2017年9月26日 23時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ - ひっさしぶりに、泣きました！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2017年9月26日 22時) (レス) id: e5636f0ae6 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 黎明期さん» ありがとうございます！頑張ります！方言ですか？可愛いですね！可愛い方言の子、憧れます！ (2017年8月18日 11時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
黎明期(プロフ) - ぎゃん面白か〜(*´ω｀*)私には文才とか無かけんがら憧れます！応援しとりますので、頑張って下さい！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: a3b6f0f500 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 睦月さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年8月15日 1時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絵描きさん
| 作成日時：2017年7月29日 23時
