関係 ページ21
突然の登場に唖然とする私をよそに
かっちゃんは入れと玄関のドアを開けた
『あ、お邪魔します…』
「俺の部屋分かんだろ、行け」
『え…リビングとかでいいよ？』
「俺が行きたくねぇんだよ、察しろ」
おおよそお母さんの光己さんやお父さん
がいるのが気に食わないんだろう
かといってかっちゃんと2人きりも気まずい
あれ以来話していなかったから
『わ、分かった…』
確かこの辺に階段があったよね、手すりは
こっちで…
あれ、違かったっけ？こっち？
「…チッ、なんでそんなフラフラしてんだよ
階段そっちだわ」
『え、そうだっけ？ごめん…』
「…てめぇ、目ぇ見えてないんか」
おそらく後ろにいるであろうかっちゃんが
私の腕を掴み振り返らせる
「…焦点合ってねぇぞ」
『ごめん、入試のときにやらかしちゃって…
今、あんまり見えないの』
「…馬鹿だな」
そう言ってかっちゃんは掴んだ腕を引っ張り
歩き出した
多分部屋に向かっているんだろう
階段で何度かつま先をぶつけたけど上まで
上がって、部屋に入る
「……で、んで見えてないんだよ」
『あ、その前に聞きたいことが…』
「あぁ？」
ボフッとベットに座る音がする
その近くへ歩いてかっちゃんを探す
あの真っ赤の瞳を見つけてまっすぐ見つめる
『かっちゃん、入試どうだった？』
「あ？そんなん受かってんに決まってんだろ
舐めんな」
『そうだよね…良かった』
「……てめぇも受けたんだろ、どうだったん
だよ…」
『あ、うん、それがこれに繋がるんだけど』
そう言って私は目に触れる
そういえば、かっちゃんには力のことを
言っていない
そもそも、これは一般人は知らないもので
本当は言ってはいけないものだ
『かっちゃん、私ね』
でも、かっちゃんに対してこんな隠し事
出来るわけない
『普通じゃないの』
「…は？」
『個性じゃない、個性があるの』
元は個性の有無で壊れた関係
個性としてこの力を告げるのはだめだ
個性があったからかっちゃんは強かった
個性がなかったから私は弱かった
その概念を壊すには
個性と嘘をついてはいけない
.
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絵描きさん(プロフ) - ぽむぽむさん» マジですか！？応援もありがとうございます！頑張ります！！ (2017年9月26日 23時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ - ひっさしぶりに、泣きました！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2017年9月26日 22時) (レス) id: e5636f0ae6 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 黎明期さん» ありがとうございます！頑張ります！方言ですか？可愛いですね！可愛い方言の子、憧れます！ (2017年8月18日 11時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
黎明期(プロフ) - ぎゃん面白か〜(*´ω｀*)私には文才とか無かけんがら憧れます！応援しとりますので、頑張って下さい！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: a3b6f0f500 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 睦月さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年8月15日 1時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2017年7月29日 23時
