プロローグ ページ1
「はーぁ、なんだかここまで長かったような早かったような…ね?そらるさん」
「そうだな…早かった」
「僕はまだしも、そらるさんもうすぐ30ですよ?活動もあるんで大変ですけど、このまま独り身なのも今後きついと思うんですが…彼女とか作らないんですか?」
「うーん、そうだね……」
「まぁ彼女作ったら作ったで僕が許しませんけど。リア充は片っ端から消してくんで」
「うわ怖い…まぁ、彼女は作らないよ…」
「本気で言ってます?冗談抜きで、独身のまま死ぬんですか?」
「どっちだよ…いいんだよこのままで。俺は満足してる」
「はあ…それでいいなら僕もこれ以上言いませんけど、僕が誰かと結婚しても妬まないで下さいよ」
「しないよ……それに、俺は独りじゃないしね」
「あぁ、お前らがいるからとかそう言うやつですか?キモいですね」
「うるさい」
そう、俺は独りじゃない
結婚はしてないけど
「じゃあ僕帰りますね、明日の打ち合わせ忘れないで下さいよ」
「分かってるよ、じゃあね」
たしかにまふや他の歌い手達も
学生時代の友達も沢山いるし
その意味でも独りじゃないんだけど
俺が言ってる独りじゃないは
それじゃないんだ
「…ごめん、ちょっと遅くなっちゃった。出てきていいよ、A」
『いい加減ここじゃなくて外で遊んできてよ。いちいち隠れないといけないじゃん』
「ごめんって……拗ねてる?」
『拗ねてない。明日も打ち合わせあるんでしょ?今のうちに仕事片付けておけば?』
「うん、けどその前に……俺のやる気出させてよ、A」
『……バカじゃないの』
ギュッと手を握れば
そう言って顔を赤くするのは
俺の実の息子
俺より母親似で綺麗な顔のくせに
性格は俺似でマイペース
甘やかすと素直に甘えてくれるのに
自分からは甘えない
「…A…愛してる」
『………バカ、さっさと仕事しろ』
俺は実の息子と許されないことをしてる
してはいけない、悪いことでも
それでも俺はこいつが好きだ
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絵描きさん(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます! (2018年6月5日 21時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 面白いo(^o^)o (2018年6月5日 20時) (レス) id: 95997606da (このIDを非表示/違反報告)
れもん - まじですまじです!!!笑笑 逆にこんな最っ高な小説作ってくれてありがとうございます!!更新頑張ってください!! (2018年5月30日 23時) (レス) id: 146c5095a1 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 歌人さん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年5月30日 20時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
歌人 - ビックリしたー。普通にそらるさんが息子で男主が父親かと思った(バカ← この作品の設定とか物語とかメチャクチャ自分好みです!!更新頑張ってください。 (2018年5月30日 20時) (レス) id: fe07654674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵描きさん | 作成日時:2018年4月28日 11時