同期にファーストキス奪われました。【五条悟】

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｢五条、Aのこと好きだよな。｣


『私ったら罪な女ー。』



硝子は呆れて言うが、私は軽く流した。
なんで五条は私なんだろ。

あ、あれか？私で暇つぶししてるんか？



｢でも五条、最近女遊びが減ったって夏油が言ってたな。｣


『でも私、何もしてないけどなぁ。』



暫く硝子と2人で楽しく話していると、怪我だらけの2人が帰ってきた。



｢やっぱりそこがいいんだよな。｣


｢あぁ、男の好きなところが詰まっている。｣



何を話しているかは知らないが、2人とも笑顔で話しているので一件落着ということにしておこう。



｢私は部屋に戻るわ。｣

｢じゃあ私も。｣



硝子と傑が部屋に戻っていき、いつかのように教室は私と悟だけになった。



｢なぁお前、今何級だっけ？」


『一応準2級だよ。』



ふーん、と興味なさげに五条は返事をした。
いや五条が聞いたんだろ。



｢でもお前の実力だったら2級ぐらいに昇級どきるだろ？」


あえて上がらないようにしてるだろ、と付け足すように言う。



『そうだよ。間違えても私は春崎家の当主にならない為にしてるの。』


｢普通は当主ってなりたいもんだろ。」


『私そういうの好きじゃない。』




春崎、といったら御三家まではいかないがなかなかの名家。
私の術式は春崎家から代々受け継がれていっているものだ。



『当主は妹がなるの。私より才能はあるしね。』


｢京都校にいるって子か。」


『そうそう。』



そこから京都校の話にズレていったがはじめて当主の話を人にした。

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