同期にファーストキス奪われました。【五条悟】

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｢いつまでも拗ねんなよ。」


『別に拗ねてないし。』



五条があの事件から20分ほどずっと私の周りを付きまとってくる。

事故キスならまだしも狙いやがって。



｢逆にファーストキスがそこら辺のブサイクじゃなくて俺で良かっただろ。」


『せめて好きな人が良かった。』


｢じゃあ、」



とんでも理論をかましてくる五条に好きな人がよかった、とぼやくとニヤリと五条の口角が上がった。



｢俺の事好きになればいいじゃん。」


『はぁ？』



2人きりの教室とは思えない声量で聞き返してしまった。



｢だからさぁ、俺は今フリーだしお前は好きな人にキスされたかったんだろ？」


『win-winの関係って言いたいの？』


｢分かってんじゃん。」




こいつ普通に馬鹿だろ。
無限と六眼に知能全振りしたんじゃないの。



｢逆にAちゃんはいいのかなぁー？好きでもない男にキスされて。」


『よくない！けど原因は五条でしょ。』


｢んな怒らずにこっち来いよ。」



ほら、と手招きされて怪しみながらも五条の横に立った。



ﾁｭ



後頭部を掴まれて体術の授業のときのようにキスをした。

五条が誰もが認める綺麗な顔で嬉々としてこっちを見て、思わず赤面した。



｢好きでもない男に二回目までうばわれちゃったね？」

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