サーバー ページ8
＿＿
帰ろうとした時、後ろから声が聞こえたから振り返ると、
「あ、山口さん…！」
山口「やっぱりAさんだよね！こんばんは！」
「こんばんは…！山口さんは部活帰りですか？」
同じ方向に行くみたいだったから、2人で歩きながら喋る。
山口「あ！はい！そうです！Aさんは……って、
Aさんってタバコ吸うんですか？」
忘れてた。
うわ、あの袋貰っとけば良かったわ。
「いや、これは繋心さんのやつで…決して私のでは！」
山口「あー、烏養コーチの…、」
「それにしても今日は部活遅くに終わったんですか？
いつもはもうちょっと早いですよね。」
いつもなら8時くらいに店に来るのに、
今の時間は夜の10時。
ここから烏野までってそんな遠くないよね？
山口「あー、……その……」
お？この反応……
「…もしかして…自主練？」
山口「……はい…」
あまりバレたくなかったのか、彼の顔は少し赤くなっていた。
山口「……俺、1年の中で1人だけベンチで、唯一戦える武器がピンチサーブなんですよ。
でも大事な大会で相手のマッチポイントでミスって、俺のせいで皆に迷惑かけちゃって。
もうあんな失敗して皆の邪魔したくないから頑張らないとって。
俺にはサーブしかないから。」
そうなんだ…
普段はホンワカとした顔で笑ってる彼が、今はとても悲しそうな顔をしている。
「迷惑って、どうしてそう思うの？」
山口「えっ？」
彼の顔を見たら、今は店員とお客様じゃなくて、一人の人間として彼に接したいと思った。
「山口くんは皆が迷惑って思ってるって思うの？」
山口「……」
「あの人達なら絶対そんな事思わないと思うよ。
バレーってサーブだけは1人って言うじゃん？
私はそうは思わないな〜。
サーブこそ皆で取るものだと思うの。」
山口「…どうして…？」
「だって、唯一仲間全員が声を上げてくれる時間じゃん。
サーバーの為に、ベンチから、コートから、客席から、
チームは相手コートの狙って欲しい場所を言ってくれる。
それってサーバーの特権じゃない？信じてるサーバーには必ずチームが声を上げてくれる。
客席からの応援だってそう。全部は山口くんに注がれてる。」
山口「っ……！」
「だからサーブの瞬間は1人じゃない。
例え山口くんがミスしても、それはチームの皆も同じ。」
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ナギ(プロフ) - 夢主ちゃんの父と繋心くんが学生時代の友達なら年齢設定おかしくないですか？確か繋心くん２６歳ですよ (10月28日 20時) (
レス) @page2 id: e35ef3ea0a (このIDを非表示/違反報告)
あっびー - 夢主ちゃんと岩ちゃんのからみが尊い…（泣） (7月2日 18時) (レス) @page25 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - すき…… (6月18日 10時) (レス) @page50 id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高すぎませんか、、好きが溢れてます、、良ければですがもっと西谷田中との絡み見たいし、烏野のマネとかしてほしいです！更新楽しみにしてます！完結までついていかせてください！ (6月9日 17時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
忍者しか勝たん - 最高でした。これからも応援してます (6月6日 13時) (レス) @page35 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザエモン。 x他1人 | 作成日時：2023年5月29日 19時
