このバイトやめさせてください。

勝負 2 ページ21

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ｷﾕｯ､ｷｭｷｭｯ、！








ﾊﾞｺﾝｯ！！！！










「……」










そして、あっという間に及川さんとの約束の日になった。














バレーシューズが擦れる音、







ボールが床に打ち付けられる音、







この会場の、皆の、声









あぁ……










「久しぶりだなぁ……」









私は、2階の柵の前に立って体育館を見渡した。








相手は……伊達工業？








うわ、眉毛ない人いかつ…







そしてそのまま横に目をやると、








「あっ、…」








及川「、！」








パチッと磁石みたいに及川さんと目が同時に合った。







「……頑張って…」







少し気恥しくて、全然声にならなかった。







及川「うん。」








「っ、！」





え？








今、…うんって、言った…？







及川さんは、そんな私の聞こえるはずもないくらいの小さい声を、しっかり聞き取っていた。







「……ほんと何者…」








そうボソッと呟いた言葉も聞き取ってくれて、いつもの得意な顔でピースしてきた。














岩泉「……」














ﾋﾟﾛﾝｯ♪






及川さんがコートに戻っていったのを後ろから見送った時、1件のメールが届いた。








「誰だろ。」








そのメールを見ると、差出人に岩泉と書かれていた。







「岩泉さん？」






岩泉さんという名前に驚いて、体育館の中を探すと、奥の方で携帯をいじっていた。






いくらアップ終わって暇だからって携帯触っていいの緩すぎない？







岩泉「ん、」







携帯見ろと言わんばかりの顔をしてたから、携帯に視線を戻した。









差出人:岩泉

『クソ川ばっか見てんじゃねぇぞ。』







えっ…







差出人:岩泉

『今日はぜってぇ全部勝つ。


A懸かってんだ。俺ら全員本気だかんな。』








「岩泉さん…」







そう言われ、青城の皆の顔を見ると、初めて見る私からしてもオーラが凄いことが伝わってきた。






国見くん？だっけ、彼以外はオーラと言うより殺気が……








ﾋﾟｰｰｰｰｯ!!







そしてついに、試合開始の笛がなった。






はぁ、……







「自分が試合するわけじゃないのに緊張してきた……」









「「「「「お願いしますっ！！！！！」」」」」








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