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入学パーティ・5 ページ8

ネオン「ところでアナスタシア嬢、婚約の件…どれくらい前向きに考えてくれてますか?」

『…そうですね…』

((正直後ろ向きだよ!!!))

ネオン「…まぁ貴女に拒否権なんてありませんけど!」

バッと顔を上げると、口角を上げ私を見ているネオンナイト殿下

ネオン「俺は正直、婚約者なんて要らない。でも親父と兄貴がそろそろ婚約者でも作れってうるさくて…」

『は…はぁ…』

((なんなんだキャラ変わりすぎだろ!))

興味なさげに聞く私に構わず殿下は続ける

ネオン「王太子だからと女にたかられるのはごめんだ。だからと言ってめんどくさい女を婚約者にするのも嫌だ」

殿下はパーティーに参加している伯爵令嬢や侯爵令嬢達を見渡し、鼻で笑う

ネオン「俺は1年間、女と関わりたくない。そしてお前はさっきのアレンドルフとか言う男に付きまとわれずに済む。お互いに不利なことは無いはずだ」

確かに隣国の王太子の婚約者となれば、並大抵の男は寄ってこないだろう。私自身も婚約者婚約者言われ続けて飽きていたところだし、この話は美味しい

だが少し寂しい。
婚約というものをいつかするのならば、私は愛を持ってやりたかった。だがこの婚約にあるのは愛ではなく利益。私のいちばん嫌いなものだ。
でも、どんなに考えたって私の答えは決まっている。否決められている。

ネオン「もう一度言います。アナスタシア・ラピス・クラメンティール嬢…私の妃になって頂けませんか?」

『………謹んでお受けいたします』

そこでダンスが終わり、私達は多くの人に囲まれた。そこにはお父様の姿もあり、父を見かけたネオンナイト殿下は父の元へ向かう

ネオン「この度はアナスタシア嬢への求婚の話を受けてくださりありがとうございます」

父「いえ、私もそろそろアナスタシアに身を固めて欲しいと思っていた所なので、ネオンナイト殿下からこのお話を頂いた時は喜んだものです」

((お父様…いつの間に受けていたの…!?))

そこにお姉様達も加わり賑やかになる

ティアラ「とうとうアナスタシアにも良い殿方が…私とても嬉しいわ」

『ありがとうございますお姉様!』

ハルト「あぁ、急であったが良い方向に進んだようで何よりだ」

みんな私の婚約を祝福してくれている。お父様やお姉様は私より幸せそうに笑う。

こんなふわふわな空間にいたら幸せと錯覚してしまう

私は幸せなの?

あぁ…こんなにも愛のない婚約って寂しいのね
私は乾いた笑みを漏らすネオンナイト殿下の横で一緒に笑う

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ポウ(プロフ) - また更新してほしいです。楽しみにしてます! (1月25日 22時) (レス) id: 4b00597d9c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 更新楽しみにしています!頑張ってください(*´艸`*) (2021年7月26日 1時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
sandklove27(プロフ) - 好きです!夢中で読んでて睡魔も忘れ夜更かししてしまいました!続きが楽しみです(^ ^)更新楽しみに待ってます!! (2020年8月16日 23時) (レス) id: 31853c290c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - 続きが楽しみです。2でお願いします。 (2020年6月14日 10時) (レス) id: 7f3ea4f68c (このIDを非表示/違反報告)
ゑる(プロフ) - アンケートにご協力いただきありがとうございました!!近々続きを投稿します! (2020年4月11日 15時) (レス) id: 7fc3612902 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゑる | 作成日時:2019年9月15日 12時

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