入学パーティ・3 ページ6
「ダンス」と言う言葉に露骨に嫌そうな顔をすると、2人は眉を下げて笑う。
ティアラ「わがまま言ってはいけませんよ、アナスタシア。あなたは今日立派な女性になりました、このパーティで婚約者候補を見つけるのも必要なことですよ」
ハルト「ラピスを賜るアナスタシアは恐らく男には困らないだろう」
ハルトナイツ様のその言葉に嫌気がさす。もちろんラピスを賜る私を家に欲しいという人は多いし、逆にクラメンティール家に入りたい男も多い。だがそこに愛は?私は権力に群がってきたハエに恋愛感情など抱けない。
『……そうですね』
ティアお姉様はこんな王子でも愛している。幼馴染でもあるから当然か…
フラフラと歩き回っていると、1人の男性が話しかけてきた
アレン「初めまして、アナスタシア様。私はアレンドルフ・バートンと申します。ぜひ私と1曲踊っていただけませんか?」
その男性は爽やかな印象で好感をもてる青年だった
だが私の答えは決まっている
『申し訳ありません、私今は踊る気分ではなくて…』
アレン「?では踊る気分になるまでそばにいていいですか?」
((ダメだよ))
『えぇ…』
チラッとお姉様の方に視線を向けると、お姉様は鋭い視線を送ってきた。きっと早く踊れという意味だろう。だとしても私はこの男と踊る気はない。傍から見れば私に好意を持っているようにみえるが、この男は私ではなく「ラピス」しか見ていない。それにこうゆうタイプは1度踊るとしつこいだろう。
((絶対に踊りたくない!!!))
『申し訳ありませんが、私は誰とも踊る気はないのです!』
アレン「そう言わずに…1曲だけでいいのです」
((しつこい…!!))
足早に歩いていると目の前に別の男性が出てくる
『……なんでしょうか?』
青みがかった黒髪に金色の瞳の男性は、私を見て不敵に笑う
アレン「ネオンナイト殿下!」
殿下ということはこの男は王族か
アレンドルフ様と私は膝をつき礼をする
ネオン「そちらの令嬢の名前は?」
『私はアナスタシア・ラピス・クラメンティールと申します』
ネオン「アナスタシア嬢か、私の名はネオンナイト・マリンフォレストです」
((マリンフォレスト!?マリンフォレストって隣の大国じゃない!!なんで私に…))
チラリとネオンナイト殿下の顔を見ると、彼はニヤニヤと笑っているだけだった
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ポウ(プロフ) - また更新してほしいです。楽しみにしてます! (1月25日 22時) (レス) id: 4b00597d9c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 更新楽しみにしています!頑張ってください(*´艸`*) (2021年7月26日 1時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
sandklove27(プロフ) - 好きです!夢中で読んでて睡魔も忘れ夜更かししてしまいました!続きが楽しみです(^ ^)更新楽しみに待ってます!! (2020年8月16日 23時) (レス) id: 31853c290c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - 続きが楽しみです。2でお願いします。 (2020年6月14日 10時) (レス) id: 7f3ea4f68c (このIDを非表示/違反報告)
ゑる(プロフ) - アンケートにご協力いただきありがとうございました!!近々続きを投稿します! (2020年4月11日 15時) (レス) id: 7fc3612902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゑる | 作成日時:2019年9月15日 12時