revenge【tkrv】

revenge 06 ページ7

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山岸「俺が泣いたって言うんじゃねぇぞ。」

千堂「畜生…。」


鈴木「腹減ったぁ〜…。」

山岸「カツ丼食いてぇ〜。」

山本「馬鹿、口の中切れてて食えねぇよ。」



…ヒナタ。


山本「A？」

千堂「どうしたA？」



「ごめん、私行かないと。」

皆の声を無視して、ヒナタの元へ向かう。


ヒナタって…どんな顔してたっけ？
可愛い子だったのは覚えてる。

でも…髪色とか、目元とか、どんな感じだったけ…。




「はぁ、はぁ…ここだ。」

ヒナタは、マンションに住んでて…。
何号室だったかは、忘れたからポストを探さないと…。



ポストに書いてあった部屋に向かう。


でも…いざドアの前に立つと緊張して手が震える。


深呼吸してインターホンを鳴らす。




すると―…



？？「はい。あれ！？Aちゃん！？」


可愛いらしい声が聞こえた。
この声、覚えてる…。



ヒナタ「Aちゃん！また喧嘩？
駄目だよ、喧嘩ばかりしちゃ。可愛い顔が台なしになっちゃう！」



「橘…ヒナタ？」

ポロポロ



「あれ！？なんで…なんで泣いてるの？私。」


死ぬ前ニュースでヒナタのこと聞いても泣かなかったのに、なんで急に…。



「ごめんね、帰るね…。
その…ちょっと顔見たかっただけだから…。」

ヒナタ「嘘！何かあった！いつものAちゃんじゃないもん！」





ヒナタの手が目の前に来て、私の頬を摘んだ。


「へっ？」

ヒナタ「ちゃんと言って！貴方のことは、なんでも知りたいの！親友でしょ？」


ヒナタ「…馬鹿。」

「ごめん。」


ヒナタ「あとこれ。」

「あっ、ありがとう…。」


…そうだった。
いつも怒られてばっかだった。
でも優しくて、可愛いイラストのついた絆創膏を沢山くれた。

小さいのに気が強くて…。



ヒナタ「バイバイッ！明日、学校でねっ。」

「うぐっ…うぅ。」


バイバイって明るい言いかたが好きだった。
そんなことも忘れてたなんて私…。



「クソッ…。」


キーコキーコ

ヒナタの家の近くの公園でブランコをこいでると―…




『これで全部じゃねぇだろ！？』

『嘘こいてんじゃねぇよ！』



「ん？」

大人3人が子供相手にカツアゲをしていた。
大人気ないなぁ。


…それに、うるさいし。
人が感傷に浸ってんのに。



「オイ。」


『あ？』

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