revenge【tkrv】

revenge 26 ページ27

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「辞めてよ！！」

アッくんの肩を軽く突き飛ばし、距離を取る。


「可笑しいのは、どっち！？何言ってんのアッくん！」

アッくんは、こんなんじゃない…！
いつも冷静で、友達の為なら自分を犠牲に出来て、優しくて、頼りになって…。


だから！


「嘘だ。アッくんが私を殺すわけがない！！
私の友達だから！！」



千堂「A、いつからこうなっちまったんだろう？
俺は今や稀咲の兵隊だ。」

アッくんの目には、涙が浮かんでた。


「稀咲って…稀咲鉄太？」

千堂「東卍(トーマン)の奴らは、皆稀咲の言いなり。
マイキー君なんてもう何年も会ってない。」


「アッくん、今からでも遅くない。東卍なんて辞めなよ。」

千堂「ハハ…無理だよ、怖ぇんだよ。ただひたすら稀咲が。」




千堂「マイキーが変わったのは、ドラケンが死んでからだ。」


え…。
ドラケン君が死んだ？


千堂「死ぬべき人じゃなかった。
ドラケンが死んで俺は汚ぇ金ではしゃいでる。
俺、憧れてたんだぜ。
泣き虫のくせに踏ん張って、敵わない相手に立ち向かうお前に。」


屋上のすみっこに立ち、゛過去に戻って､お前が助けたいのはアイツか…｡゛と小さい声で呟いた。

(嫌な予感がする…。)



「危ないよ、下りなよ。」

千堂「゛究極の絆゛だな。頑張れよ、A。」


涙ながらに笑い、振り向いたアッくん。
消えそうで、辛そうで…。

アッくんがこのあとすることが、なんとなくわかってしまった。


千堂「皆を助けてくれ、泣き虫のヒーロー。」

「アッくん、戻って！！」

ゴッ






嫌な音が聞こえた。


「アッくん…？」

嘘だ嘘だ嘘だ…。


アッくんは頭から出血して、足と腕は変な方向に曲がってた。




死んだ。




その一言が頭に浮かんだ。

「あぁっ…あ゛ぁ゛あぁぁ！！」



しばらくして、警察と救急車が来た。
私も事情聴取を受けることになるだろう。

直人は心配してたけどずっとウジウジしてたら、ヒナもアッくんも救えない…！


「直人。私が事情聴取を受けてる間にドラケン…龍宮寺堅の死んだ日を調べて。」

「東卍を巨悪にしたのは、゛稀咲鉄太゛。」


「直人、私はドラケン君も！アッくんも！ヒナも！
皆、助けたいんだ。」


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