revenge【tkrv】

revenge 25 ページ26

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―屋上…―


千堂「元気にしてたか！？A！」

屋上に着いた途端、アッくんに凄い力で肩を組まれた。


「痛い、痛いよ！」

(首取れる！)



千堂「中学以来か？」

「…うん。アッくんからしたら10年振りとかだもんね。」

千堂「本当に…変わんねぇな。」

…と視線を顔より少し下げてアッくんは言った。
ん？この角度って…。


ボッ！！と顔が赤くなるのがわかる。


「変態だぁ！獣(ケダモノ)だぁ！」


アッくんは、私の胸のことあんまり触れなかったのに！！
やっぱり男は、皆そうなの！？


千堂「まぁまぁ、落ち着けって…。」

自分から言っておいて…。



「…でも凄いなぁ…アッくんは！
こんな大きいキャバのオーナーで東卍(トーマン)の
幹部でしょ？」

高級車に乗って、ブランド物の服を着て、美人で巨乳な女性とすごしてるんだろうなぁ。
ボロアパートに住んで、バイト三昧で、ご近所トラブル継続中の私とは別世界って感じだ。


千堂「金で手に入るモンなんて知れてるさ。」

何その台詞…。
カッコイイ！！

…と思ってたら、アッくんの声音が変わった。




千堂「一緒にいた奴、警察だろ？」

「え？それは…。」


千堂「弟がいたなんて知らなかったなぁ。」
橘ヒナタの弟だろ？」

「なんで…知ってるの？」

千堂「東京卍會ってのは゛そういう゛組織だ。」


アッくんは、私がキヨマサ君に逆らった日の出来事を話した。
あのとき私が―…


―「皆バラバラになって、大人になって出会ったら、どんな話するのかな？」―

…って言ったときのことだ。



「勿論、覚えてるよ！」

千堂「なら、こんな話はどうかな…。」





゛お前を線路に突き落としたのは俺だ。゛





…そうアッくんは言った。

「え？」



頭が一気に真っ白になった。
そんな私にお構いなく、アッくんは゛あの日゛のことについて話す。

私を確実に殺したと思ったアッくん。
でも思わぬ出来事が起きた。


それが直人。
直人は、私がまるで線路に落ちることを知ってるかのように助けた。




千堂「変なこと言うけどさ…。
ひょっとしてA、お前過去に戻れるんじゃないのか？」

千堂「そして過去の橘直人に助けを求めた｡。
そうだろ！？じゃなきゃ可笑しいだろ！？」

アッくんは狂ったように私の肩を掴み、可笑しい可笑しいと声を荒らげる。
違う…こんなのアッくんじゃない！！


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