revenge【tkrv】

revenge 19 ページ20

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マイキー君が呼び出したのに、私は今、自転車をこがされている。

(普通…逆じゃない？)


後ろにマイキー君が乗ってる状態。
その後ろに、もう一つの自転車でドラケン君が着いて来てる。



私が直人から聞いた12年後の東京卍會は、賭博(ギャンブル)・詐欺・強 姦・殺人など…。
なんでもアリの極悪集団。



―佐野「喧嘩賭博とか下らねぇ。」―


―佐野「女に手ぇ出すわけねぇじゃん。」―




正直信じられない。
本当に、この人が極悪東卍(トーマン)のボスなのかな？


それと同時に気になってたことも聞いちゃお…。


「あのなんで俺のことなんか気に入ったんですか？」


佐野「下らねぇ質問。」

「うっ…すいませんね。」

聞かなきゃ良かったかも。




佐野「俺、10コ上の兄貴がいてさ…死んじまったけどね。
無鉄砲な人でさ、自分より全然強ぇ奴にも平気で喧嘩挑んじゃうの。」

「へぇー、カッコイイ人だったんですね！」



佐野「Aっち、兄貴に似てる！」

「まっ、まさか！何かの間違いですよ。
俺そんなにカッコ良くないですよ！」


佐野「確かに、Aっちみたくダサくねぇな。」

「…それは酷いです。」




自転車を停め、マイキー君は話を続けた。

佐野「今って不良がダセェって言われる時代だろ？」

そっか…この頃からそんな風に言われてたんだ。



佐野「兄貴の世代はさ、この辺りもすげぇ数の暴走族がいてさ、その辺をチョッカンコール鳴らして走ってた。」

佐野「皆、肩肘張ってさ、喧嘩ばっかして。
でも自分のケツは自分で拭いて。
そんな奴らがなんでダセェんだ？」



佐野「だから俺が不良の時代を創ってやる。
お前も着いて来い。
俺はお前が気に入った花垣A。」


龍宮寺「喧嘩強ぇ奴なんていくらでもいんだよ。
でもな、譲れないモノの為なら、どんな奴にでも
楯突ける、お前みたいな奴はそういねぇ。」




マイキー君は、不良だけど悪い人じゃない。

少なくとも祭りにトラックで突っ込んで、関係ないヒナを殺す12年後の東京卍會。
そんな組織のボスでは絶対にない。

(一体、何がマイキー君を変えたんだろう…。)




―直人「佐野万次郎と稀咲鉄太。
二人が会わなければ、今の東京卍會は存在しなかった。」―





「ん？今の人、どこかで見たような…。」


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