revenge【tkrv】

revenge 12 ページ13

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佐野と稀咲の名前を出した途端、キヨマサ君の目つきが変わった。

(殺される…！！)

…そう肌で感じた。



『キヨマサ、ヤベェって！！死んじまうよ！！』


あのときキヨマサ君の仲間が止めなかったら、私は本当に死んでたかもしれない。


清水「オラ起きろ、花垣。次テメェの口から佐野君の名前、出てきたらわかってんな？」


清水「殺すぞ。」


脅しじゃないキヨマサ君は本気の目だった。

怖ぁぁぁ！！なんなのコイツ！？
会話になってないじゃん！！
無理じゃん。会えないじゃん！


名前、出したら殺すって本当に死んじゃうよ！？
コイツ本当に中学生！？


東京卍會のトップと接触？
私みたいな奴 隷が？



「無理！無理だよ、直人ぉぉ！！」



忘れてた。完全に忘れてた。
゛私゛は゛私゛だ。
2度目の人生でも駄目な人は、駄目なんだよ。

帰ろう。未来に帰ろう。



ピタッと足が止まる。

…どうやったら帰れるの？
そうだ。握手がトリガー。


直人に会えば―…




ピンポーン

インターホンを押しても誰も出ない。

「あれ？留守かな…。」


絶対、直人なんだ。
直人と握手さえすれば、未来に帰れる。




―直人「貴方にしか姉は、救えない。」―


…また私は、逃げるの？




ヒナタ「あれ？Aちゃん。また喧嘩したの！？」

「…ごめんね。」


ヒナタ「今日、特に酷い…大丈夫？」

「全然平気！」

ヒナタ「Aちゃんは、女の子なんだよ？
もっと自分を大事にしなきゃ！」




ヒナタ「…ヒナも喧嘩しようかなぁ。」

「え？」

ヒナタが喧嘩？



ヒナタ「そしたらねぇ、エイ！
Aちゃんのこと守ってあげるの。
ヒナ、空手やってたから強いよ！」

「…そしたらさ、私もヒナのこと守る！」

(あっ、勢いでヒナって呼んじゃった。)



ヒナタ「うん！その呼び方のほうがいい！
でも守るのは、ヒナのほうだからね！」

「えっ？」


ヒナタ「だってAちゃん泣き虫だし、絶対ヒナの方が強いもん。」

「えぇっ！？そりゃないよ！泣いたってこの前だけでしょ！？」

ヒナタ「そうだったっけ？」


「忘れてよ！」

ヒナタ「ヤダ、忘れなーい。」


この時間が永遠に続けばいいのに。


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