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「あのでも、さすがに家というわけには……」
「いーから、いーから」
そのまま押し切られて腕を轢かれてエレベーターを上がりついた部屋。
まずそこで最初に二宮さんが私を連れて行ったのは窓際で
そこからは私のマンションの駐車場が見えたのだ
「たまたまだよ？びっくりしたんだよね」
「あ、だから駐車上手いって？」
「うん」
確かに細い道しか隔てていないこの窓からはしっかり見えるし、顔を知った人なら私だとわかるかもしれない。
「あの角度でしかあそこって入らないでしょ？だから毎度上手いなぁと思ってたんだよね」
「慣れですよ、たぶん」
確かに横幅も狭く、前がほぼ空いていないのでズレの無い位置でしかも切り返しをしてしか、私の借りている場所には入らないのだ。
それにしても見られていたと知ってしまうと
(なんか恥ずかしい……)
けれど特別に私だから見たわけでもない。
たまたまで、何も他意はないのだろう。
「さ、これ食べましょう片山さん……明日早いんでしょ？」
「はい、ありがとうございます」
手渡されたのはおにぎりとサンドウィッチだけど、どうみてもこれはコンビニのモノではない
「えっと……これコンビニじゃない感じですが」
「んー、昼間に潤くんに貰ったのを片山さんにもと思ってさ……美味しかったから」
「そうなんですね？美味しそうです、わざわざありがとうございます」
単なる企画会社社員に？
渡せるとも限らないのに？
わからないけれど、そんなことを言われて嫌な気はしない。
頭を下げ顔を上げたその時、二宮さんの澄んだ琥珀色の瞳がこちらを見ていた。
交わるその強い視線に動けなくなった
唇が何か動き始めて心臓が跳ねる
(何？)
「片山さん、やっぱその服似合わないね」
そう言いながら綺麗に唇を引き上げて笑う二宮さん。その言葉に張り詰めたかに見えた空気が緩んだ。
「仕事ですからね」
「ンフフ……さ、食べよ食べよー」
期待なんてしていないけれど、この瞳に見られるだけでドキドキしてしまうからアイドルってすごいんだと今更ながら思ってしまった。普通の男の子に見えるのに
(心臓に悪い)
食べ終わりお暇しようとお金を封筒に入れて手渡した。
「ごちそうさまでした」
「はーい、はい握手」
玄関まで来て二宮さんが笑いながら手を差し出したので、もう会わないだろうしと握手をしてから外へ出た。
扉が閉まる瞬間
「またね」
と聞こえたような気がしたのは気のせいか
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梨湖(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐぽんさん。わ、ごめんなさい！間が空きすぎて……書きすぎなんだよねアチコチ（汗）でも止まらなくて困ってます……予想どうでしたかね？ふふ、こっそり私だけに教えてください（笑）なんてね (2019年7月12日 14時) (
レス) id: 62ecb84a75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - んふ(°▽°)最初から、読み直しちゃった！これって…もしかして…って、ずっと思ってるんだけど分からないですね。次も楽しみに待っております！ (2019年7月10日 23時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
梨湖(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐぽんさん。フフフ、どうなんでしょう？ダラダラしていてごめんなさいね、寸止めだよね←こら……これから明かしていくのでそこまで頭の中に頑張ってもらいます！コメントもお気遣いも嬉しいです！有難うございます！ (2019年5月20日 8時) (レス) id: 62ecb84a75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - んとんと…もしかして、二宮さんじゃないのかなぁ？とか、主人公ちゃんの勘違いかなぁ？とか思ったりしながら読ませていただきました！忙しいみたいなので、ゆっくり次を待たせていただきます(≧∀≦) (2019年5月19日 21時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
梨湖(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐぽんさんコメント有難うございます。色々気になりますか？フフ、またしても面倒くさいの書いてますがゆっくり続き書きますのでよろしければお付き合いください。 (2019年4月23日 7時) (レス) id: 62ecb84a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨湖 | 作成日時：2019年1月1日 17時
