Fantasticbeasts【男主】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:24,364 hit

ニフラーが6匹ページ7

「ゴールドスタイン？どこだ？何処にいった？
ゴールドスタイン！」

少し小柄な金髪の男性がキョロキョロと
あたりを見回す。

ティナはパッと机の下に潜りこむ。

「ゴールドスタイン！」

ティナはうしろめたそうな顔でのろのろと
机の後ろに出てきた。

「また、調査部の邪魔をしてきたのか？」

ティナは自己弁護しようとするが
小柄の男性は話し続ける。

「どこで君たちを拾ったんだ？」

ス「僕たちを？」

ニュートと俺は急いでティナを見たが、
ティナは言わないでとでも言うような表情を
浮かべていた。

はぁーと溜息をひとつこぼし小柄の男性は
話しを続ける。

「また“新セーレム救世軍”をおっかけてたのか？」

ティ「とんでもありません！」

するとまたコツコツと誰かの足音が聞こえた。
小柄の男性はたちまち低姿勢になる。

「ようこそ、グレイブス長官！」

グ「邪魔するよ、アバナシー」

(あっ！あの人アバナシーって言うんだ。)

俺の先程からの疑問が今分かったことに
少しスッキリした。

ティナが進み出てグレイブスに改まって
話しかける。

ティ「グレイブス長官、青いコートを着ているのがスキャマンダーさんで、灰色のコートを
着ているのがパーカーさんです。
実はスキャマンダーさんが持っているカバンの
中にとんでもない動物が1匹いて、逃げ出して銀行が大騒ぎになったんです。」

グ「そいつを見せてもらおうか。」

ティナはやっと自分の話しに耳を傾けて
もらって嬉しいだろうが、ニュートは異議を
申立てようとする。
俺も額から嫌な汗が滲み出てくるのがわかる。

ティナはそんなことは無視して大げさにカバンを机の上に置いて、パッと開ける。

(ああー！もうだめだ！どうしよう…。)

俺は頭を抱えることしかできなかった。

ニュートが心配そうに近づく。
中身を見た瞬間、ニュートは俺にかけより、
俺に耳打ちをした

ス「トランクの中身は菓子パンでぎっしり」

「えっ、、、？」

(菓子パンでぎっしり？なんで？あ、もしかしてさっきの)

「ニュート、もしかしたらさっきのジェイコブとか言う奴のと入れ替わったんじゃ…。」

ス「多分…。」

とショックそうな顔浮かべる。

グ「ティナ」

グレイブスは困惑した様子だったが
苦笑いをした。

グレイブスが去った後
ニュートとティナは顔を見合わせていた。