Fantasticbeasts【男主】 (ページ6)

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ニフラーが5匹ページ6

しばらく歩いてたどり着いたのは
白を基調とした大きな建物。

(市役所？)

警備員近くまで連れていかれ
ティナは、はきはきした声でしかし周りの
人たちには聞こえない程度の声の大きさ
で伝えた。

ティ「第3条のAよ」

すると警備員は呆れ顔でこちら側見て
すぐにガラス張りの扉を開けた。

中に広がる景色に少し息を呑んだ
大きなカラフルな時計のようなものが
天井からぶら下がっていて
大きな銅像が翼を広げたり
見たことのない光景ばかり

ス「わぁ…」

ニュートも目を輝かせ驚いている

エレベーターの前まで来ると屋敷しもべが

「何処まで？」

としかめっ面で聞いてきた
いや元々こういう顔なのか？

ティ「第3条のAよ」

先程と同じ口調で言い
エレベーターに乗り込むと
屋敷しもべがボタンを押し上へと上がっていく。

あっという間に着いたそこは
何やら人が集まっており会議をしているようだ。

ティ「議長！」

ティナの声が響く。

(勇気あるなぁこの人)

俺たちを連れて来たのはいいものの
銀行での事件を伝えようとしたが
最後まで話しを聞いてくれなかった
結局ピッカリー議長とやらに忙しいからと
相手にされず追い出されてしまったティナ。

今はタイプ室という場所に来ている
書類や手紙が散乱しており
デスクの上では折り紙のねネズミが
喧嘩していた。止めようと手を伸ばしたが
間に合わず両方とも原型を留めることなく
破れてしまった。

ティナは何処からだしたのか
手帳を持ちデスクに寄りかかっていた。

ティ「杖の許可証は持ってる？」

ス「申請したけどまだ届いてなくて…」

ぎこちない笑顔で返事をするニュート

ティ「いつ申請をだしたの？」

ス「…2週間前ぐらいかな？」

またぎこちない笑顔…
っていうか俺そんなこと聞いてないんだけど⁉

(いつ申請したんだよ⁉)

ティ「…そう」

何か納得してない顔つきでメモを取っていく。

ティ「あなたは？」

「俺？」

まさか俺も聞かれるとは…
頷きながらこちらを見るティナ
どうしようなんて答えよう…

「えーっと…」

ティ「まさか持ってないの？」

(やばい;)

「ま、まさかぁ、持ってますよ。けど俺もまだ
届いてなくて…。ちなみに申請したのは
1週間前ぐらい。」

アハハと嘘がバレないよう笑いで誤魔化そうと
するが怪しいとでも言うような顔だった。

ティ「そう」

するとカツンカツンと靴が鳴り響く音が
聞こえた。

「ゴールドスタイン？」