Fantasticbeasts【男主】 (ページ3)

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ニフラーが2匹ページ3

女はさらにニュートに聞いた。

「あなたは探求者？真理を求めるシーカー？」

ニュートは少し間を置いて、

ス「いや、僕はむしろ追求者、チェイサーです。」

答えが聞けて満足したのかまた
聴衆たちに訴え始めた。

「お聞きなさい、私の警告を…」

「笑えるものなら笑えばいい。
我々の中に魔女がいるのです！」

「戦わなければなりません。子どもたちのために
そして未来のために！！」

またニュートを見て

「友よ、どう思いますか？」

ニュートは女のほうを見上げた。
俺もそれにつられて女を見たが目の端で
気がかりなものをみてしまう。

(二フラー！？まさか、ニュートのやつまた…)

ニュートも気づいたのか驚いた様子で
自分のトランクを見下ろしていた。

ス「すみません。通して。」

女は自分の質問に答えなかったニュートに
困惑していたがまた訴えを続けた。

俺はそれを横目に見て、ニュートのあとを
急いで追いかけた。

銀行の入口付近でニュートと俺は
二フラーを目で探す。

『あのとき無理にでも金具を
直させるべきだったよ』

ス「仕方ないよ。二フラーが光り物に目がないのは今に始まったことじゃないんだから」

軽い口喧嘩をしていると
不審に思ったのか銀行員が話しかけてきた。

「お客様、何かお困りですか？」

ス「ああ、いやちょっと…待ってるだけです」

そう言って俺の腕を掴んで
ベンチに向かった。

ニュートがベンチに座ったので
俺もその隣に座る。
すると、見覚えのある男がニュートの
隣に座っておりその男はニュートに話しかけた。

「やあ、今日はなんのようで銀行にきたんだ？」

ニュートは二フラー探しに必死になっていたのか
適当に返事をした。

ス「あなたと同じ…」

「パン屋を開く資金の相談に？」

ス「そう…」

「すごい偶然だ。」

その時黒いものが見えた。
二フラーだ。

『ニュート！』

ニュートが立ち上がり

ス「失礼します。」

そう言ってその場を離れ、二フラーを追いかけた。

「おい！あんた…おーい！！」

男が呼びかけてきたが無視した。
二フラーがさきだからな。

手分けして探してるとニュートが窓口に並んでいて
これでもかってぐらいに前の女性の背中に
くっつきそうになっていた。

俺はニュートの傍に駆け寄り
ニュートの首根っこを掴んで女性との距離を
遠ざけた。

ス「うわっ！？どうしたの？」

と小声でニュートが言った。

『ニュート、ニフラーを必死に
探すのはいいが少しは周りをみろ』