Fantasticbeasts【男主】 (ページ2)

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ニフラーが1匹ページ2

『やっと着いたー...』

ス「そうだね。」

俺たちは先程まで客船に乗っていて
ついさっきここ、ニューヨークに着いたのだ。

『にしてもさっきは危なかったな』

苦笑まじりに俺はニュートに話しかけた。

ス「あー、うん金具直さなきゃなあ…」

俺たちは船を降りた後
税関役人の検査があった。
その時に税関役人が生き物が入っているか
どうか確かめたとき
カバンの留め金が勝手に開いてしまったからだ。

まあ、ニュートがダイヤルをマグル用に
切り替えたから良かったものの
もしそのダイヤルがなかったら
どうなっていたことか…

『とりあえずどうするか決めてるか？』

ス「そうだなー…宿を探そうかな」

『了解』

俺たちはその場を離れて宿を探すことにした。

街を歩いていると
大きな声が聞こえた。
それに興味をそそられたのか
ニュートは「新セーレム救世軍」とやらの
集会に近づいた。

清教徒のドレスを着たいかにも
怒らせたらやばそうな女性が真剣な雰囲気を
漂わせ、銀行の石段の一角に立っていた。
その後ろにはおそらくそいつらのシンボルが
ぬってある横断幕が掲げられていた。

鮮やかな黄色と赤の炎の中で折れた魔法の杖を
握る両手の図

(なんかやだな…)

集まった聴衆に向け女は言った。

「この偉大なる街には、人間の輝かしい発明が
あふれています！」

「映画館、自動車、電気による明かりなど
どれも我々の目を眩ませ、魅了します！」

ニュートと俺は歩を緩め、興味を持って見ていた。

ニュートは聴衆の前のほうへ出ようとして
襟を立て、帽子を深くかぶっている女と
ぶつかった。

ス「…失礼」

俺もニュートの後をゆっくりと追いかけた。

「しかし、友よ、光あるところには必ず
影があるのです。何者かがこの街でうごめき、
あちらこちらを破壊しては、跡形もなく消える」

「我々は戦わなければならない。
あなたも、新セーレム軍に加わってください！」

ガタンッ！！

何かにぶつかるような音がした。
その音の方を見ると1人の男が
ニュートのトランクにぶつかって転けたようだ。

ス「すみません僕のカバンが…」

「いや大丈夫」

男はまた群衆を掻き分けて進み続け
銀行の中に入ってしまった。

「あなた、我が友よ！何を求めていらしたの？」

どうやらあの女はニュート握る聞いているようだ。
俺はニュートを肘でつついて

『お前に聞いてるっぽいぞ』

ス「え？…あ、いえ、ただ通りかかっただけで』