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第二話 下駄のオト ページ3

ドチャッ!



私たちの身体が、コンクリートという地面に打ち付けられた
灰色だった地面は、黒から赤へ変わっていった



なんで?...なんで?なんで、私を道連れにするの...?
母さんが生きていた時は、そんなことしなかったのに...



嗚呼、やっと分かった...たとえ、生きていても、終わりや絶望がやってくる...
死ぬ事...病気...事故...家庭崩壊...離婚...



人間は、一度学べば忘れない生き物だと思っていたけど...忘れるのは、一瞬の(まばた)きよりも速い...かもしれない...



覚える事も、忘れることも...人間には簡単に出来てしまう...
どうして、私はこんな(・・・)家族()の元に生まれてきてしまったのだろう...



薄れゆく意識の中、下駄の音が響いた
私は、どこから音がするのかと、残った力を振り絞って、ゆっくりと身を起こした...



目の前には、一人の男性が立っていた
男性「君は...後悔しているね?」
男性は、私をみながら呟いた

第三話 僕は椿→←第一話 痛い...イタイ



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作者名:巫女狐大使 | 作成日時:2019年5月26日 23時

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