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家族になるかい？ ページ9

貴『そういえば、刺された傷が無い...どうして...？』
キュウナは小さい声で、そう呟いた



椿は答えた
椿「それはね...僕が君を...家族(下級吸血鬼)にしたからだよ...？」



貴『か、ぞく...？』
キュウナは、少し考えたが、やはり分からなかった...



椿は言葉を続けた
椿「つまり...ね？君を吸血鬼に変えたんだ...」



貴『きゅうけつ...き...』
キュウナは、まだ自分が吸血鬼になったのか信じられなかった...



いや、信じたくなかった...
どうして、自分が吸血鬼になったのか...
キュウナは、それが知りたかった



貴『でも、私...「吸血鬼にして」って頼んだ覚え無いです...』
キュウナは先程より、少し大きな声で椿にそう言った



すると、椿はキュウナの頭にゆっくりと手を置いた
何かされると思ったのか、手を置く瞬間、キュウナの肩がビクッと揺れた



しかし、その手は大きくて暖かくて本当に優しい人の手だった
キュウナは、また泣いてしまった



さくちゅ

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作者名：巫女狐大使 | 作成日時：2019年4月30日 11時

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