悲しく儚い答え ページ7
私は...
小さい時から仲良しだった姉さんがいます...
小さい時の姉さんは、私をすっごく可愛がってくれました...
そう、あの日が来るまでは...
一年ほど前...私たちは、お婆ちゃんを交通事故で亡くしました...
お爺ちゃんも、お婆ちゃんと一緒に...事故に巻き込まれたそうです...
それから半年後...やっと元気になったお姉ちゃんは、学校では生徒会長をやっていて
私と同じクラスではとても目立つ存在でした...
でも、自分が持っていない物を私から取り上げて、自分の物にしてしまうワガママな子でした...
私とお姉ちゃんは、双子なのでクラスも、小学校の時からずっと同じでした...
でも...才能だけは、同じじゃなかったんです...
私は、絵を描くのが得意でよく賞をとっていました...
学校の集会にも、表彰されることが多かったです
ですが...お姉ちゃんは、それが妬ましかったのでしょう...
それから、お姉ちゃんは変わってしまい、三ヶ月程前から...虐めが始まりました...
クラスの女子や、上級生五人を含めたグループで、私をターゲットにした虐めでした...
学校では給食の時間に牛乳をかけられたり、ゴミ箱のゴミが下駄箱に入っていたり...
画びょうが、上履きの中に仕込まれていたり...
毎日、同じような事の繰り返しでした
家でも、父さんと母さんが出掛けている隙に行われました...
お姉ちゃんはあの優しい声ではなく、とても低い唸るような声で「お前のせいだ！お前のせいだ！」と怒鳴りながら、何度も蹴ったり殴ったり...
家では、それが繰り返されました...
相談も、出来ませんでした...お姉ちゃんに口止めを強要されていたのです...
そして、今日...
お姉ちゃんから「言いたい事がある」と言われ...
屋上に行きました...
あの時、断っておけば...良かったのに...
...最初は泣き顔だったお姉ちゃんは、私を刃物のような物で刺した後...
今まで見た中でも一番怖い顔をして...
私を屋上から突き飛ばしました...
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作者名：巫女狐大使 | 作成日時：2019年4月30日 11時
