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誰...？ ページ5
痛い...痛いよう...
このまま、私は死んでいくのか...
誰にも愛されず...誰にも頼られることもなく...
もっと...もっと、生きたかったのに...
姉さんが...憎い...
コンコンコン...
ふと、下駄の音がした
幻聴かと思ったが音は段々、私の方に近づいてきた...
カラン...
音は、私の目の前で止まった
足が見えた...恐らく男性の足だろうか...
下駄の高さも、普通の下駄より少し高かった...
暫く黙っていると目の前に、ぬっと指を出された
指からは赤い液体が滴っている...
これは...血の臭いだ...
すると、声が聞こえた
「大丈夫...僕が君を、助けてあげる...」
男性の声だった...
私はその言葉に促される様に、その指に付いた血液をなめた...
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作者名：巫女狐大使 | 作成日時：2019年4月30日 11時
