41話 ページ44
･
ｶﾞﾁｬ
「.......ただ今戻りました、」
慧「ん、おかえり」
大ちゃんと言い合いをして衝動的に飛び出して行ったけれど
荷物も仕事もあるから戻らない訳にはいかず。
「.............。」
大「.......」
無言で自分の席に着く。
侑「遅かったじゃん。どこ行ってたの？」
「...色々あって。」
侑「.......A」
「ん？」
侑「ちょっと来て」
「...うん、」
知念くんに呼ばれて席を立つ。
隣からの視線を感じたけど、敢えて気付かないふりをした。
「...なに？」
侑「仕事中だからもう本題に入る。
.......僕らは、Aのことが心配なんだよ」
「.......。」
侑「僕も、いのちゃんも、大貴も。
だから、さっきみたいに『関係ない』って言わないで欲しい」
「.......うん」
侑「...こんな職業の僕らが言う資格なんて無いけど、Aには幸せでいて欲しいんだ」
知念くんはゆっくり私に近付いて、優しく抱きしめた。
侑「...Aが辛そうだと、僕も辛い」
「.......っ」
涙が流れる。
けれどその涙は、温かくて。
麻痺していた心が、その涙に溶かされているような気がした。
「...ごめん、ごめんね.......」
侑「ごめんじゃなくて？」
「.......ありが、とう」
侑「うん。.......謝る相手は大貴だよ。」
私を抱きしめていた腕はそっと解かれ、知念くんと目が合う。
「.......さっきの言葉、嬉しかった」
侑「うん？」
「私、今まで誰かに心配してもらった事なんてほとんどないから。」
侑「そうなの？」
「...私を哀れな目で見る人は多くても、心配する人はいなかった。」
「.......ほんとに、ここに来てよかったよ」
目に溜まった涙を指で拭いながら笑った。
知念くんは、その途端に私から目を逸らす。
「ん？どうしたの？」
侑「ううん、別に。」
「え、なに？気になるんだけど笑」
侑「.............かった」
「ん？」
侑「.......Aが、可愛かったから」
「.......え、？」
そのまま話を切り上げて戻っていった知念くん。
彼の耳は、赤かった。
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桜(プロフ) - ゆきうさぎさん» お忙しい中返信ありがとうございます^^*特徴を捉えられていてよかったです！ (2020年9月21日 15時) (
レス) id: 5ab27504be (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - とても、作家、声優、SCRAPの美術造形、と言っている場合じゃありませんでした…。(コメント切れてしまい、すみません(> <) (2020年9月18日 20時) (レス) id: e3947c8b1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - すみません！変換ミスです！コメントありがとうございます。返信遅くなりました。学校という地獄があるもので(笑)私は、有岡さん推しなのですが、(一応箱推しです)特徴を捉えていて。 (2020年9月18日 20時) (レス) id: e3947c8b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - +さん» 発音の表記は難しいですね、、、シュミレーションと混ざってしまった可能性もありますし^^;私も気をつけます。コメントありがとうございます！ (2020年9月17日 8時) (レス) id: 5ab27504be (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！分かりやすいと言って頂けてほっとしました^^*これからもよろしくお願い致します！ (2020年9月17日 8時) (レス) id: 5ab27504be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月5日 18時
