Time goes by (ページ5)

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貴方サイド

抗癌剤入れて1時間が過ぎた

だんだん気持ち悪くなってきたと思ってたらドアがノックされた

なんで今と思いつつも

「どうぞ」

と言った

そこに居たのは確か昨日、隣に入院してきた神山くんという人だった、

「少し話したいなと思って来ちゃいました」

と神山くんは言った

派手なパジャマを着こなしているのにも関わらず凄く好感を持てた

だけど私はベットの上で起き上がるのが精一杯だった
それに気づいた神山くんは気を使ってくれてベットの隣のイスに座ってくれた

「俺のことは智洋って呼んでな、Aちゃんて呼んでええ？」

私は「もちろんです！」と答えた

と言いつつも、呼び捨てには出来なかったので智洋くんと呼ぶことにした、

そこからしばらくファッションや音楽の話などで盛り上がった

でも体は正直でだんだん吐き気が強くなっていく

やばい限界だと思ったので私は

「あの、少し外に出でもらっていい？」

と言いかけた途中で吐いてしまった

「う、おえ、はあはあ」

智洋くんは少し初めは戸惑いながらも私の背中を優しくさすってくれた

私は生理的な涙か安心の涙なのかわからないが涙が止まらなかった

泣きつかれた私は智洋くんに見守れながら寝てしまった