溢れだしたら止まらない

坂本勇人 ページ2

勇人side
『さむー。』




そうやって呟いてるのは隣で歩いてる俺の彼女。





今は、Aの家に送ってるところで、歩いてかえりたいって言うとるから歩いとるんやけど
この時期になると寒い寒い笑




『はやと〜。さーむーいー。』






｢しゃあない。冬やし。｣




『ド正論言われちゃったよ。』




｢笑｣





『こんな寒かったら人類凍死事件が起こっちゃうね。』





｢そーやなぁ。｣





なんて会話してたらあっという間にAの家の前になって、





『ありがとね。送ってくれて。』









｢ええで。別に。｣





『ねえ、この寒い中をはやとはかえってくんでしょ？』







｢そーやなぁ。｣








『じゃあ、ちょっとまってて！』







って、言って急に部屋の中に入ってったA。




数分したら戻ってきて、








『はい。これ。これあればあったかいでしょ。』









そう言って手に握らされたホッカイロ。









｢笑。ありがとな。｣







『じゃあね。気をつけて！』







｢おん。じゃあな。｣







って、帰り道に渡されたカイロをみたら




"はやと今日は送ってくれてありがと。大好き。"






ってペンで書いてあって






｢なんや、あいつ。可愛すぎるんちゃう。｣






体は冷たいのに心はあっついそんな真冬の帰り道。





(カイロありがとな。)

(あー、いいよ。別に。)

(俺も大好きやで。)

(/////うん。)

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