琥珀色に染まる【ツイステ】 (ページ6)

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5 整合チェック！ページ6

「時間ギリギリだよ、全く…もう少し余裕を持って行動したらどうだい？もし遅れていたら首をはねていた所だよ」

寮に着くや否や、早速お小言を頂いてしまった。予想していた通り遅刻寸前で辿り着いた私たちは顔を見合わせ苦笑いを浮かべる。

「ごめんごめん！ちょ～っと部活が長引いちゃって…あはは……ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。」

ケイトはバツが悪そうに謝ると次からは気をつける事だね、とため息をつかれた。一応許してもらえたらしく、また2人で顔を見合わせ笑った。

「それじゃあ本題に入ろう。来週の何でもない日のパーティ開催についてだけど、準備はちゃんと進んでいるかい？」

「会場設営は何事もなく順調に進んでるよ♪マジカメ映えするフォトジェニックな飾り付けにしなきゃね！」

ケイトがすかさず答える。初めの頃はこの勢いに戸惑いもしたが今ではすっかり馴染んでしまった。よろしい、とリドルが言うと今度はトレイに向けて質問した。

「ケーキやお菓子の材料は一通り揃ったよ、後は前日に下ごしらえして作るだけだ。茶葉もケーキに合う物を選んだつもりだ。」

「へぇ、茶葉選びからなんて中々凝ってるね…ねぇクローバー、ちなみに何ケーキを作るの？」

当日の楽しみとして聞かないようにしていたが、誘惑に抗う事は出来なかった…。

「チョコレートケーキを作ろうと思ってるよ。茶葉はアッサムを選んだ、甘みの強いチョコレートにしっかりとした味わいのミルクティーなんかがよく合うんだ。」

お菓子作りについての話はいつもより饒舌になるのでやはり好きなのだろう、楽しそうに話すトレイは普段よりも熱が入っていて、何だかとても可愛らしい。薔薇の庭木の色塗りや、クロッケー大会、その他の準備について色々と話し合った後、今日の所はこれで解散となった。

自室へ帰る際にトレイに呼び止められた。どうしたのか尋ねると今度のケーキ作りを私にも手伝ってほしいと言われた。別段忙しい用事もないので二つ返事で了承した。すると、カエデは器用だしセンスもあるから助かるよ、ありがとう。なんて言われてしまい流石に少し気恥しくなってしまう。照れている事を悟られないようにくるっと後ろを向き、おやすみとだけ言い残して早足で部屋へ戻った。