新人ライバーは帰国子女の愛されです (ページ22)

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21. ページ22

とりあえずOK出しとくか

A・ルーイント@
▁いいですよ

これでよし

ポチッと送信ボタンを押すと

それに、最初に気付いた葛葉さんが騒ぎ始めた

葛葉「えっ！？コメ欄に本人いるじゃん！！」

叶「え？ほんとだ！！」

葛葉「マジかOK出たぞ、OK出ちゃったぞ！」

叶「やったね！」

反応可愛いなぁ

こう見て分かるぐらい喜ばれるとこっちも嬉しくなる

叶「じゃあ後でディスコ送るねルーちゃん」

葛葉「うっわ、マジで楽しみになってきた！」

賑やかな人達だなぁ

『…私とは大違いだ』

あぁ、なんか、もうやめておこう

YouTubeをタスキルし、私はまたTwitterに戻る

『そう言えば、私まだ自分のイラスト見た事ないな』

パッと思いついたと思えば

手はすでに検索ボタンを押していて

検査結果がズラっと画面に溢れた

『え、すっご絵やばくね上手くね？』

突如画面に現れた神絵を見て語彙力を失う

あるあるだよね

『これも可愛い、あっこっちも凄い』

下へ下へとスワイプすればするほど

ソレは溢れるように流れてくる

そして私の目に1つの絵が止まった

その絵は

私が自分の周りに壁を作りその真っ暗な狭い部屋の中で突っ伏していて

その中にあるパソコンの画面に文字か映っていた

私はどこにいる…？
「Where am i…？」

私はどこにもいない
「I'm nowhere…」

『…あぁ、なるほど』

その文字が偉くしっくりくると思ったら

私が昔、自分の枠で話したんだと思い出した

昔、あるホラーゲームをやった時

そのゲームの最後の場面で

今まで襲ってきた女の幽霊が発した言葉を

私がいつだかの配信で話したんだ

「私はどこにいる？私はどこにもいない、ただ強いて言うなら…」

『あなたの傍にはいないわ……』

絵のラストにもその言葉が書かれていた

だが、よく見てみるとまだ絵があるようで

その絵をタップすると

ゲーミングチェアの上で膝を抱えた私の吹き出しに

弱々しい字で

だから私を見つけて
「So find me…」

そして、やっと絵が終わった

何故だろう段々とスマホを握る手に力が入って…

何故だろう段々と視界がボヤけて…

寂しくなんかない

寂しいなんて言ったら余計心細くなる

苦しくなんかない

苦しいなんて言ったら余計息ができなるなる

辛くなんかない

辛いなんて言ったら余計心が痛くなる

寂しくないし苦しくないし辛くない

なのにどうして

『Don't find me…』

私を見つけて…