音駒のマネは地獄耳！？(4)

149話 ページ6

〜次の日〜

春高2日目


今日の初戦の相手は早流川工

早流川の監督は猫又監督の元教え子らしい

流石と言うべきか

うちと同じくらい守備が硬い

それに…



研磨「はぁ…はぁ……」


『研磨…』


早流川の作戦は

研磨を疲れされること

さっきから最初のスパイクをわざと決めに行っていない


それに聞確かに聞こえる


気持ち悪い音がね



『やっぱりセッター潰しですか』


猫又「あいつは私のやり方を知っている、だからこそだろうねぇ」


『ほんと…気持ち悪い動きですね』


そのまま第1セットは続き

何とか１セットは取る事が出来たが


2セット目中盤

とうとう早流川にリードを許してしまった


直井「ほんとに向こうは…絶妙に嫌なとこ打ってきますね」


猫又「全力で打てば決まるかもしれない場合でも、あえて抑える」


『あくまで決めるよりも崩すか…不本意ですけどいいチームですね早流川』


『流石猫又さんの教え子です』


猫又「わしはあんな回りくどいこたしねぇよA」


『どうですかねぇ…私はやれと言われたらやりますけど』


猫又「それはお前だからできることだろう？」


『わー嬉しいこと言ってくれますね(棒)』


猫又「思ってないだろ…」


流石にバレたか


こんなことを話している間でも

試合はどんどん進んでいく


コートを走る回る研磨を見ていると

もう、自分が入って全部レシーブ受けてあげて欲しいとこ上げるのに…

と、思ってしまう



研磨「…っ！！」


『研磨…！』


普段こんな走らない研磨が走っているところを見るだけでも辛いのに

転ぶ所なんて見たらもう、ジャージ脱ぎ捨ててコートに入りたくなる


でも…研摩が仕掛けた"罠"を

私が崩す訳にはいかない…


『…』


猫又「おぉ、成長したな」


『どうゆう意味ですか…』


猫又「お前昔なら、研磨か黒尾が怪我とか転んだりとかした瞬間立ち上がってコート向かってたろう？」


『…私の行動で崩す訳にはいかないので…』



2セット終盤

やっと追いつくこと出来た

こっちもだいぶ早流川に慣れてきている



黒尾「前前！！！」


夜久くんのレシーブが少し前に流れた


(こっちだよ…)


研磨からそう言っているように聞こえる

実際は喋ってはいないが、何となく動きからそう聞こえる


ブロックをレフトから切り離す

そのための意図的な返球


『あ、気付かれたっぽいデスヨ』

猫又「そうか…まぁいいだろう」


びっくりしてるだろうね早流川

一体いつから…ってさ

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