145話 ページ2
観客席に戻ると
皆それぞれ荷物をまとめ
バスに向かう準備をしていた
『ただいま』
黒尾「おう、おかえり」
研磨「大丈夫だった？」
『優ちゃんが来てくれたから迷わずに済んだよ〜』
浅霧「変な輩なんかにAさんが絡まれるなんて考えたくなかったので」
黒尾「浅霧…お前ほんとセコムだよな」
浅霧「自覚はあるので重度ではないですよ」
真顔で言うあたりマジなんだろうなこの子…
『じゃあ私達も荷物まとめようか』
浅霧「大体の荷物ならもうまとめてあるので、後は個人の荷物だけですね」
『そうだね』
春高1日目
私達は無事生き残り
2日目に望むことが出来る
だが、気を紛らわすことが出来るほど心に余裕は無い
2日目を生き残る
それがどれだけ難しい事なのか
そんなのとうの昔に承知済みのはずなのに
手が震える…
黒尾「お前ら行くぞ」
「「「「「ウッス…」」」」」
クロを先頭にして
みんな一斉に歩き出す
『優ちゃん、私達も行こう』
浅霧「はい」
別に空気が重いわけじゃないけど
なんだろうこの微妙な感じ
『痛っ…』
途端耳に走る鋭い痛み
え？切った？？
いや、でも血は出てない…
耳触った手には血は付いておらず
痛みの原因は不明
浅霧「Aさんどうかしたんですか？」
『なんでもないよ』
嫌な予感がする
耳栓つけとこ…
会場から出ると
外はもう夕方で日は既に沈み始めていた
すると
黒尾「おいおいおい、お上りカラスさんじゃねぇの」
『あ、烏野』
私達の進む先には烏野がいた
それもそうか駐車場一緒だし
黒尾「よかったねぇ、はるばる来たのにすぐ帰ることになんなくて」
菅原「そんなにはるばるじゃねぇしぃ〜」
『潔子ちゃん仁花ちゃんお疲れ様』
浅霧「お疲れ様です」
清水「2人もね」
谷地「お疲れ様です！」
あぁ癒される
て、あれ？さっきまでの微妙な感じ
無くなった…？
辺りを見回すと、みんな笑顔で
楽しそうな音が辺りに響いている
『ちょっとは気が紛れたのかな…』
ただ1人…いや2人を除いて
黒尾「じゃあ、明日もせいぜい生き残ってね」
澤村「そっちこそだろ」
笑顔でお別れ言ってるけど
2人とも背を向けた瞬間から笑顔が消える
『随分と余裕そうに言うじゃん』
黒尾「んー？俺はいつだってこの調子デスヨ？」
『ハイハイ』
よく言うわ
なんとも言えない音鳴らし続けてるくせに
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かるび - ハイキューにハマって読んでみたら、めちゃくちゃ感動しました！私こういう系大好きなので…。周りのキャラクターとかもしっかりかっこいいし可愛いしでやばかったです！！ (2022年8月4日 9時) (
レス) @page34 id: 147f3c2932 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ほんとに大好きな作品になりました。読んでたら夜中の3時w一日で読み終わりましたw最高すぎてもげます( (2022年3月2日 2時) (レス) @page28 id: ec7e47412c (このIDを非表示/違反報告)
名無しの弁慶(プロフ) - 読み専さん» ご感想ありがとうございます(｡ᵕᴗᵕ｡)2日で読み終えたんですか！？ありがとうございます！！作品中に伏線ばらまいちゃったのでまだ番外編はまだ続くと思います、気長にお待ちください！ (2021年12月31日 10時) (レス) id: 659ccac67a (このIDを非表示/違反報告)
読み専 - こんな長編で読み応えのあるもの初めてで、2日で読み終えてしまいました…笑 お疲れ様です！続きあるのですかね？まだあるのなら、楽しみにしております💗 (2021年12月31日 10時) (レス) @page29 id: 0067091e87 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの弁慶(プロフ) - 杏仁豆腐さん» ご指摘ありがとうございます！ (2021年10月27日 6時) (レス) id: 659ccac67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの弁慶 | 作成日時：2021年10月25日 18時
