音駒のマネは地獄耳！？(4)

147話 ページ4

研磨「おれだって人に気を使うこともあるよ」


『そうそう、研磨だってもう高校2年生だしねぇ』


黒尾「改めて言われると結構ショック…」


研磨「少しはあるってだけじゃん…気を使うって理由だけで毎日何時間も練習できるわけ無いでしょ」



言われてみれば確かにそう

基本好きなこと以外に興味を示さない研磨が

小学生の頃から今までバレーを続けてること自体不思議



研磨「そもそもバレーが嫌いなら続けてない…おれはたまたま続いてるだけ…続ける絶対的理由はないけど辞める理由も別に無い」


研磨「どっちでも無いは普通だよ」


黒尾「はぁ…ごもっとも」


『おぉ、クロが素直に認めた』


海「冷静だなぁ」


夜久「難しい話すんな」


研磨「汗かくとか息切れるとかは好きじゃないけど…レベル上げは嫌いじゃないし……おやすみ」



それだけ言い残すと

研磨はさっさと階段を登って行く



海「はい、おやすみ」


『また明日ね』



研磨が行ったあと少し経ってから

夜久くんが口を開く


夜久「アイツ体力無いけど変な粘りはあるよなぁ…実際練習には着いてきてるわけだし、ちょいちょい上手くサボってるけどー」


『そうだねぇ、負けず嫌いって訳じゃないけど中途半端にする事が嫌いで自分が納得するまで向き合う子だからね』


海「Aはほんと研磨のこと良く知ってるよね」


黒尾「コイツら昔からずっと一緒だったからなぁ」



夜久「そういや、前黒尾が言ってたやつ思い出すわぁ"早起き事件"」


黒尾「あぁ朝5時頃、寝坊常習の研磨の部屋にしょっちゅう電気が着いてて、徹夜と思いきや…午前2時に早起きしたんだってやつ、ゲームするために」


『徹夜したら親にゲーム捨てられるけど早起きなら問題無いだろってやつねw』


黒尾「結局バレて怒られてたけどなぁ、まぁ好きだから出来んだろうけども」


『研磨のゲームに対するあの気持ちは何処から来るんだろうねぇ…』


夜久「それ言ったらAお前も人のこと言えねぇぞ？」


『エッ…』


黒尾「そうそう、昔ゲーセンにできた新作の音ゲー1日でマスターしてたからなぁ」


海「研磨も相当だけどAも人のこと言えないね」


『私はいいのよ私は』

148話→←146話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す