音駒のマネは地獄耳！？(3) (ページ48)

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142話ページ48

黒尾「なぁA」

『どうしたのクロ？』

部活の休憩中

クロは少し言いにくいと言わんばかりの音をさせながら

私に話しかける

黒尾「まぁ…なんだ…無理はすんなよ」

『クロ……ﾌﾞﾊｯw』

黒尾「なっ！お前何笑ってやがる！！」

『ごっごめんwでも…なんかおかしくてw』

黒尾「お前なぁ…」

クロは多分

女子のトーナメントを見たんだと思う

『多分大丈夫だと思う』

黒尾「…そうか」ﾆﾔｯ

あぁ…その顔

私が昔から大好きな顔

見ていると、どんな悩みもどうでも良くなって

ずっと見ていたいと思うこの笑顔

『ずっと笑っていてね…』ﾎﾞｿｯ

黒尾「ん？なんか言ったか？」

『なんでもないよ、なんでも…』

夜久「黒尾ー！」

黒尾「おーう、じゃあA、行ってくるわ」

『うん行ってらっしゃい』

大きく力強い、クロの音

聞いているだけで元気が出てくる

私が初めて好きになった音

猫又「初々しいなぁ」

『…聞いてたんですか』

油断してた…

後ろからの監督の足音に気付かなかっなんて

何たる不覚…

猫又「まぁな、ホッホッホ」

『ホッホッホじゃないですよ、まったく…』

楽しそうな音を鳴らしている監督は

お気楽と言うかなんと言うか…

でも、なんだか嫌では無いんだよねこの人