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136話 ページ42

戸美学園



思った以上に面倒臭い


聞いた感じ心に余裕があって


めちゃくちゃ煽ってくる



『あ"ぁ"…だからか聞きたくなかったのにぃ……』


猫又「さっきまでの威勢はどこいった…」


『威勢と感情は別物です』


猫又「同じだろ」


『私にとっては別です』




タイムアウト




リエーフ「なぁぁ!!腹立つぅ!!戸美の主将って昔っからあんなんですか!!」


黒尾「いや、猫を被るとゆう技を身につけたらしい」


研磨「主審の心象は100%向こうの方がいいだろうね」


『リエーフ気持ちは分かるけど、焦らないでいいからね』



まぁこんなこと言っても


音は素直でみんなの空気が悪くなってきた



うーん…やばいかもなぁ




前もあった通り



嫌な予感というものは的中するもので



夜久「リエーフゥゥ!!!腕ぶん回すんじゃねぇ!!取りずらいだろうがァァ!!!」


リエーフ「でも夜久さんは絶対拾ってくれるじゃないですか!!」



夜久「な、なんだよぉ」


黒尾「満更でもない顔してんなよ鬼先輩」



いやいや、そんなこと言ってる場合?



その後も試合は続くが


音駒は上手く起動になることができず


相手に先に20点台に乗られてしまった



山本「すんませんっ…」


海「気にすんな!次次!」



あー本格的にやばい


みんなの空気がバリ重い


えぇ?そんなに気落とす普通?


『はぁ、今度から煽り耐性も付けなきゃなぁ』



そんな時だった


夜久くんが観客席に飛び込んで


レシーブを上げた



でも…



『夜久くんっ!!!』ダッ!!


私はダッシュで


観客席から虎に抱えられた夜久くんに駆け寄る



様子がおかしい


夜久くんから怖い音が聞こえる



痛い、悲しい、悔しい



そんな音がどんどん聞こえてくる



夜久「大丈夫だ…っ!!」


『夜久くんお願い!無理して歩かないで!』



黒尾「…やっくんにはいつも面倒かけてるんで、たまにはベンチから音駒の勝利を見るのも、いいんでないの?」


海「心配するな、全国大会までのちょっとした休憩だ」


夜久「…っ!!」



ベンチまで夜久くんを運ぶ途中も


夜久からは


悲しい音が止めどなく溢れるように流れてくる


私は


夜久くんがこの1年


怪我も病気もやってないのを知っている


部員の体調を見るのも私の仕事だから



だからこそ


今の夜久の気持ちが



心の音が



何よりも



重くて苦しいものなのかも



少しは分かる



だから、夜久くんのケアは私がする

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作者名:名無しの弁慶 | 作成日時:2021年9月27日 17時

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