132話 ページ38
しばらく試合が続き
リエーフがコートに入ってきた
直井「よーし!首尾はハマってきたここらでチームを乗せる一点をくれよ!」
『猫又監督、私不安しかありません』
猫又「まぁまぁ、見てなさいな」
涼しい顔してるけど
監督も少し心配してるみたいだよなぁ
リエーフ大丈夫かな
気合いはあっても体がついて行ってないんだよなぁ
焦らずゆっくりでいいから落ち着いてやってくれよ?
やはり
嫌な予感というものは的中するもので
リエーフは見事にミスをしてしまった
『はァ……』
もうため息しか出ません
隣にいる直井監督も
片手で顔を覆っている
ピーーー!!!
すると猫又監督がタイムアウトをとった
『大丈夫ですかね』
猫又「うーん、まぁ大丈夫だろう」
投げやりやないかい…
猫又「研磨」
猫又「リエーフの事、頼むからな」
そう言うと
研磨は露骨に嫌な顔をする
その顔がもう、ほんとに露骨なので
思わず吹き出してきまう
『ブフッw』
猫又「お前、こうゆう時の表情は豊かだよなぁ」
豊かとゆうか素直なんですよ
普段あまり表情に出さない研磨だが
自分が本気で面倒臭いと思ったことに対しては
本当に逆に清々しいほど素直
猫又監督との話が終わると
研磨はリエーフの元に歩いて向かった
『ちょっと聞いてみようかな』
猫又「ほんと、便利な耳してるよなぁ」
『前も言った通り、聞きたくも無い話とかも勝手に入ってくるんで便利では無いですよ』
研磨はリエーフに
一通りダメな所を言った後に
研磨「まだまだ翔陽に及ばないね」
と言い残して
その場から離れてしまった
『ブッハ…w』
まさか日向を出してくるとは
確かに日向は下手だけど
まぁリエーフほどでは無いしね
猫又「お前、傍から見たらヤバいやつだぞ?」
『すみません…w』
いけない いけない
つい吹き出してしまった
改めて得点板を見ると
梟谷が優位な状況になっている
『このセットは難しいかもですね』
猫又「そうだねぇ、だが場は整ってきてる」
『そうですね』
そう、場は整ってきてる
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作者名:名無しの弁慶 | 作成日時:2021年9月27日 17時