音駒のマネは地獄耳！？(3) (ページ29)

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123話ページ29

黒尾「お前ら、浅霧が居なくなった探しに行くぞ」

山本「えぇ！？浅霧が！？」

黒尾「A案内できるか？」

『大丈夫、行こう』

一方その頃

浅霧side

片付けの最中に話しかけられて

つい着いてきてしまった…

Aさんに黙って来ちゃったな

きっと心配してるだろうな…

早く話終わらせて帰ろう

浅霧「あの、お話ってなんですか」

浅霧「赤葦さん…」

くるっと振り返り

こちらを見る赤葦さんの目は

どこか奇妙で

でも綺麗な目だった

赤葦「あぁ、ごめんねいきなり呼び出して」

浅霧「大丈夫ですけど、Aさんに心配かけたくないんで手短にお願いします」

赤葦「大丈夫だよ、すぐ終わるから」

さっきまでの綺麗な目から

いきなりギロっと睨むような目に変わった

なんなんだこの人…

赤葦「君、もしかして…」

『優ちゃぁぁぁあん！！！』

「「ビクッ！」」

後ろを振り返るとそこには

Aさんと愉快な仲間たち…

浅霧「え？Aさん？」

『優ちゃん大丈夫？何もされてない？』

Aさんはそう言って

小さい手で私の顔を包む

え、ちょ、可愛い

背伸びしてるの可愛い

Aside

赤葦「おぉ…」

『って赤葦じゃん！？』

黒尾「お前ら何してたんだー？」

『手出してたら潰すぞ』

赤葦「出してないよ」

浅霧「どうしてここが？」

『優ちゃんがいなかったから探そうと思って音聞いてたら優ちゃんと男の人の音が聞こえて…』

赤葦「え、俺まだ音覚えられてないの？」

『赤葦の音はなんか普通って感じで覚えにくい』

赤葦「結構ショックなんだけど」

『ごめんて』

夜久「まぁ、取り敢えず浅霧になんもなくて良かったわ」

海「無事で何よりだね」

浅霧「ご心配おかけしました」

『次からはちゃんと言ってからね？』

浅霧「はい、肝に銘じておきます」

赤葦「じゃ、俺先戻るね」

『あ、うんゴメンな赤葦』

赤葦「気にすんなって、でも後で木兎さんのスパイク練には付き合ってもらうからね」

『えぇ…』

走り去っていく赤葦の背を見つめながら

変に疑うんじゃなかったなぁ

と、思う濱瀬であった…