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121話 ページ27

持ってきた耳栓でしばらく耳を休ませていると


後ろから肩を叩かれる


後ろを向くとそこには


『影山じゃん』


影山「Aさんお久しぶりです」


『どうしたのさタイムアウト中?』


影山「はい、実はAさんにお礼言いに来ました」


『私なんかしたっけ?』


影山「食堂で色々…」


『あぁ〜』




そう言えば私


偉そうに語ったっけなぁ


今思えばなんで私影山のにセッターのこと教えてるんだ?


私リベロだぞ??



『き、気にしないで良いよ』


影山「いえ、あの時俺、すごい感動したんです」


『お、おう?』


影山「あの時Aさんに及川さんに言われたことと同じような事を言われて、正直イラッときました」


『ごめんね…』


影山「でもその後に、お前なら大丈夫だって言ってもらった時、俺なんだか勇気が出たんです、だからありがとうございます」


『そうか…』






日向「おーい!影山ァ!」


月島「まったく何やってのs…」


『元気だな烏野の1年は』


日向「Aさんちわーっす!」


月島「どうも」


そう言うと2人はペコりと頭を下げた


菅原「おーいお前らーそろそろ始まんぞー?」


影山「じゃあAさん俺ら行きます」


『はいはいじゃーね』



そう言ってコードへ戻っていく3人




『いい音してるじゃん』




無力だった雛鳥が恐ろしい速さで成長し



飛び立とうとしている



日向翔陽、影山飛雄、月島蛍



ほんと



怖いねぇ




浅霧「Aさん、始まりますよ」


『おっと、そんじゃまぁ聞きますか』



耳にはめていた耳栓を取り


ポケットにしまう



え?



耳栓しながら会話してたのかって?



私の耳は耳栓すると普通の人が聞こえるぐらいの聴覚になるんだよねぇ



相手のセッター今少しだけ動揺した


多分前衛にいるクロの圧かな


何にせよ都合が良い、ここで少し美味しく使えばちょっとは崩れるかな?



ライトにいる人、少し疲れてきてるな


足取りがさっきよりも少し重くなった


スパイクも威力が少し落ちてきてる


レフトの人はまだ余裕がある




ここで1、2本入れたら


流石にちょっとは心にくるか…?



目を開けると自然と研磨とクロと目が合う


何かを察したのかクロはニヤニヤしている


『よし』


浅霧「ノート使います?」


『大丈夫、覚えたから監督と話してくるね』




踏み切る時の足の音


話す声の変化


ボールが床に叩きつけられた時の音




全てが




私にとって最大最高の情報

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作者名:名無しの弁慶 | 作成日時:2021年9月27日 17時

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