魔と人間のハーフの子(3) (ページ6)

今日:4 hit、昨日:53 hit、合計:31,416 hit

100. ページ6

〜数時間後〜

現在の時刻は十九時半

山のようにあった書類もやっと終わりが見えてきました

長尾「失礼しゃーす、咲耶いるかぁ？」

『あれ、景どうしたの？』

長尾「いや、たまたま通り掛かったから迎えにな」

『あーね、丁度良かったそろそろ終わるから待っててよ』

長尾「りょーかーい！」

この時間に長尾が上がるなんて珍しいな

普段はもう少し遅い時間なのに

そんなことを思っていると

我が班の知りたがりがこちらにやって来た

渡辺「あの月尾田さん」

『…何ですか』

渡辺「月尾田さんって長尾さんと付き合ってるんですか？」

『なわけないじゃないですか』

渡辺「えぇ〜、でも月尾田さんと長尾さんって仲良いじゃないですか、距離も近いし」

『そうですかね、普通ですけど』

渡辺「普通では無いと思いますけど…そのループタイだって長尾さんから貰ったんですよね？」

『まぁそうですね』

でも景は恋人とゆうよりも兄に近いんだよなぁ

困ってたら助けてくれるし

嫌なことがあったらいつでもそばに居てくれる

それに、景だって私の事そんな風に思ってないだろうしね

渡辺「……月尾田さんってアレですよね、恋愛とかしたことなさそう」

『貴方に言われたくないですね、ブーメラン刺さってますよ』

長尾「咲耶ァ〜！まだぁ？」

『あーハイハイ…ともかく私と景はただの友達なので』

渡辺「そーですか残念…」

そう言うと渡辺はガッカリした様子で

自分の席へトボドホと帰って行った

あの人、人の恋愛話好きだもんなぁ

でも、自分は話すネタ無いんだよね

さーてさっさと終わらせて帰りましょ〜

〜数分後〜

『景おまたせ〜』

長尾「お疲れさーん」

『それでは皆さん、お先に失礼します』

佐々木「お疲れ様二人ともゆっくり休むんだよ」

飯塚「また明日な」

景との帰り道

私は渡辺さんとの会話を思い出していた

恋人ねぇ……

そう言えば前に三人で冗談めかして話したっけな

"大丈夫だよ、そんときは三人のうち誰か落とすから"

今考えたら完全にヤバいやつだよな

でもまぁ、そこら辺ジャガイモ(男)と付き合うよりも

三人の方が良いのは事実か