魔と人間のハーフの子(3) (ページ35)

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「……や」

「さ…や…！」

「咲耶！」

『ｯ！』

甲斐田「やっと起きた…」

弦月「グッスリだったね」

『ん〜………』

また寝てたのか私……

確かに寝れるなぁ〜とは思ってたけど

それにしても寝過ぎな気がする…

『寝れてなかった反動かなぁ…』

弦月「咲耶ちゃん今日どのくらい寝たの？」

『ざっと十時間以上？』

甲斐田「ほぼ半日だな」

『だから午前中は寝てた言うたやん』

弦月「夕ご飯食べられそう？」

『何作ったの…？』

甲斐田「鍋」

『そっかァ…』

晴ちゃんそんな鍋好きだっけ？

いや、確かに鍋簡単だけどさ

『食べようかな』

弦月「おっけーお皿出すね」

甲斐田「お粥とかも作れるけど、いいの？」

『お腹すいてるから』

甲斐田「そ、まぁ咲耶が良いなら」

『うん、ありがとう晴ちゃん』

弦月「ちょっと〜晴くんだけ〜？」

『藤士ちゃんもありがとうねぇ〜』

弦月「うん！」

守りたいこの笑顔……

『美味ァ…体の芯にしみる』

甲斐田「豆乳鍋です」

『疲労人に優しいお味……』

弦月「晴くん、咲耶ちゃんでも食べやすいもの作るって頑張ってたんだよ〜」

甲斐田「ちょっ！」

『お嫁に来て欲しい……』

甲斐田「行かないし、それにもう一緒に住んでるだろ」

弦月「どこの馬の骨かもわからない人間にウチの子はあげません！」

甲斐田「だぁぁ！！弦月も悪ノリすんな！」

『晴ちゃん元気ね〜』