魔と人間のハーフの子(3) (ページ32)

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佐々木さんに言われソファーで待っていると

飯塚さんから連絡をもらって晴が迎えに来てくれた

甲斐田「お前バカなの？」

『ウ"ｯ……』

佐々木「まぁまぁ」

甲斐田「ウチのがすみません…」

飯塚「良いんですよ、こっちも月尾田に頼みすぎちまったからなぁ」

佐々木「という事で、月尾田さんお大事に」

『はい…』

その後はわかるよね…

帰った後晴に怒られて

その後に晴から聞いた藤士郎に怒られ景には笑われ

もう散々だ………

『でも今回は流石にやり過ぎた…』

甲斐田「ほんとだよ、大丈夫だって連絡は貰ってたけど四日も帰ってこないし」

長尾「とりあえず今日はもう寝たらどーだ？」

『そーしよっかなぁ…』

弦月「景くん、咲耶ちゃん部屋まで連れてったげて」

『え？いいよ別に』

甲斐田「弦月の言う通りだよ、お前帰ってくる時足フラフラだっただろ」

『それは……うお！？』

長尾「ほれ行くぞ〜」

『いや…担ぐのかよ…』

甲斐田「ハイハイ行ってらー」

『もうどうにでもなりやがれ…』

そのまま私は景に部屋まで担がれた

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「んじゃ、ゆっくり休めよ」

『ん…景』

「んあ〜？」

『そこの…写真…取って』

「写真？あぁこれ…か」

咲耶が指を指した棚の上にある写真を見ると

それは咲耶が前に貰ったと言っていた九条との写真だった

「…咲耶」

『ん…ありがとう』

…まさかいつもコレと寝てんのか？

「………」

『景…？』

まさか……な…

「おま……いや、なんでもね」

『…？』

「せっかくだから寝るまでいてやるよ、景ちゃん優しいからなぁ」

『いらんいらんw』

そうは言っていても

俺がベットに座り手を差し出すと咲耶は俺の手を軽く握った

その姿が愛おしくて

俺は無意識に咲耶の頭をもう片方の手で撫でていた

「おやすみ咲耶」

『おやすみ』

いくら割り切っても、いくら立ち直っても

辛いもんは…辛い

一度亡くなったものは戻らないし

元に戻すことも出来ない

だから皆代わりのものを新しく探す

寂しくないように辛くないように

でも………

「お前にとって…九条は一人だもんな」

サラリと頬を撫でると

寝ている咲耶は俺の手に頬ずりをして少し笑った

その猫のような仕草がまた可愛くて

俺は咲耶の額にキスを落とした

「おやすみ…」