魔と人間のハーフの子(3) (ページ28)

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122. ページ28

『それでは、依頼行ってきます』

渡辺「はーい」

石井「気おつけてくださいねー」

例え病み上がりでも仕事はあるんだよねHAHA…

久しぶりだけど体動くかな？

リリンｯ

『ん？どうしたの？』

カチカッチン！

『…そうだね、うん…きっと大丈夫だね』

「あ、月尾田さん…？」

『すみません、おまたせしました』

「いえいえ、では行きましょうか話は歩きながらで」

『はい』

今日の魔はとある屋敷に住み着いた動物型で

屋敷の使用人が一人昏睡状態に陥り

屋敷の持ち主が退治して欲しいと煩かったので引き受けたとか

因みに、屋敷の主と使用人は別荘の方へ一時避難しているらしい

なるほど状態異常持ちか

それなら私に同行を依頼して正解だな

状態異常なら櫻月風で何とかできるしね

「着きましたココです」

『ふむ……』

随分と古いな、それに大きい……

こりゃ小型とかだったら探すの面倒そう…

『魔の形態は』

「報告では中型だと」

『中型ですか…それならまだ楽そうですね』

「私は裏から回ります、月尾田さんはこのまま玄関から入って下さい」

『いえ、単独で動くのは危険なので私の後に着いてきてください、一人で行かれて倒れられても困るので』

「は、はい」

『では、行きましょう』

ふーん…流石金持ちだな

古いけど綺麗に手入れされてる

庭も見たけど、庭師でも雇っているのか荒れてはいなかった

空き家に魔が入り込んだ、なんてのはたまに聞く

でも人が住んでいる家に魔が入り込んだ…

ましてや住み着いてるなんて…

『はぁ…復帰早々だってのに…なんでこう面倒なのが……』

「す、すみません…」

『あぁ、貴方に言った訳ではありません』

「えっ！あ…！すみません」

『いやあの…』

そう言えば見ない顔……新人の人かな

さっきからずっと詳細を話す以外は黙ってるし…

『入ってそうそう失礼しますが…まさか今日が初任務ですか？』

「は、はい…」

『あ〜……』

まじかァ……

ただでさえ魔が面倒そうなのに新人にはだいぶキツいと思うし

……まさか…

『……貴方にこの任務を任せたのと、私に同行を頼めと言ったのは誰ですか』

「え…えっと…あの…長尾さんです…」

『あの野郎……』

私に新人教育でもさせたいのか？

そもそも私祓魔師じゃねぇっての！

佐々木さんに変わってもらえば良かった……