魔と人間のハーフの子(3) (ページ20)

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「ん……」

暖かい日差しで目が覚める

いつの間にか俺達は眠っていたようだ

「ふあぁ……」

甲斐田「ん"ん"……あぁ…長尾」

「おう…」

弦月「ん〜……もう朝…？」

甲斐田「みたいだね…」

「……十一時じゃん」

弦月「マジ…？」

まさかこんな時間まで寝るとは…

はぁ…今日非番で良かった

「腹減ったぁ…」

弦月「そう言えば昨日は夕飯食べてないね…」

甲斐田「なんかあったかなぁ…」

甲斐田が立ち上がると同時に他二人も椅子から立ち上がり

三人は研究室から居間へと向かう

「…ん？なんか美味そうな匂いしねぇ？」

弦月「ホントだでも誰…が…」

その刹那三人の脳内には同じ人物が浮かび上がる

この家で料理をするのは一人だけ……

急いで居間へと続く廊下を駆ける

愛おしい…ハーフの君の元へ

『あ、良く眠れた？』

「あぁ…でも腹減ったよ」

『そう言うと思ってほら、ご飯出来てるよ』

「咲耶は準備がいいね」

『まぁね〜』

「今日は何作ったの？」

『今日はね親子丼だよ』

一つ一つの言葉が嬉しくて

太陽のような笑顔が眩しくて

ゆらゆらと揺れる長い髪が愛おしくて

『あ、そうだ忘れてた』

後先考えない馬鹿で

人の為なら自分のことなんかお構い無し

そんで毎回叱られて

『三人とも…』

そんなお前が

『おはよう』

たまらなく好きだ