魔と人間のハーフの子(3) (ページ14)

今日:3 hit、昨日:53 hit、合計:31,415 hit

108. ページ14

【とゆうかさぁ？咲耶ちゃんには話しておいた方がいいんじゃないのぉ〜】

【そうね、何れにしてもいつか嫌でも知る日が来るんだから】

【それはそうじゃが…】

【分かっているなら言いなさいよ、神と愛し子の間に隠し事は無しよ】

【変にずっと隠してたって良いことないよぉ〜？】

『………』

話を聞いてる感じからして

多分清乃神とその斑様はやっぱり特別な関係だったのろう

ほら…その顔が何よりの証拠だ…

【…分かった話すのじゃ、じゃが私は愛し子と二人で話す悪いがお前達は帰ってくれ】

【そのつもりよ】

【二人でごゆっくりぃ〜】

【はぁ………】

少し大きめのため息を吐きながら背中を前のめりにすると

清乃神は少し目を逸らしながら腕を組み

眉を八の字にしながら話し始める

【斑様は私が巫女を勤めていた神社の神様じゃ】

『えっそうだったの？』

【うむ、とても…美しい人じゃった】

それから私は清乃神に斑様のことを教えてもらった

斑様はその地域の土地神様で

物腰も柔らかく官吏からの評判も良かったそうだ

【……愛し子を…神にすることが出来ると言ったことを覚えておるか】

『うん、時間はかかるけどなれるんだよね』

【そう…じゃがもう一つ条件があるのじゃ、まぁ神によって出す出さないは様々じゃがな】

『ふーん…清乃神は出されたの？』

【まぁの…斑様は心優しい人じゃが人一倍決まり事には厳しい方でな】

【昔は良く叱られたものよ】

『そっか……ねぇ斑様は今どこにいるの？』

【………おらん】

『そう……』

大凡そんな予感はしていた

清乃神は斑様の話をすると毎回と言っていい程目を逸らすし

眉もあからさまに下がっている

ホントに分かりやすい人だ

【斑様はもうこの世にはおらん…私が……私がこの手で消した】

『は…消した？』

【斑様は私が神になる最後の条件として…】

【"自分自身を消すこと"を指定したのじゃ】

『ちょっと待って…でも不魅夜様が言ってたじゃない「斑様によろしく」って…』

【それは"たまには顔を出せ"とゆう彼奴らなりの配慮じゃ】

『あ、そう…』

ややこしいわこの野郎……

てか、とゆう事は清乃神は自分の手で斑様を…

【神殺しは立派な大罪…軽蔑するか？まぁそれも無理はない】

【私も最初は断った…そんな事をするくらいなら神になのどならんと】

【じゃが…斑様はそれを許してはくれんかったのじゃ…】