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『景…晴…藤士郎…！』
男に半ば強制的に抱きつかれている私を見て
景はおでこの血管を浮き出させ
手からはポキポキと音を鳴らしていた
長尾「…咲耶の帰りが遅せぇと思ったらよぉ…」
「ﾋｯ…！長尾さん！？」
長尾「お前…ウチの咲耶に何してんだ…あ"ぁ"？」
「ヒィィッ！！」
男が景に怯んだ隙に私は三人の方へ駆け出し
藤士郎と晴の元へ飛び込んだ
弦月「咲耶ちゃん大丈夫！？」
甲斐田「怖かったね、もう大丈夫だから」
『うん…ありがとう』
弦月「来るのが遅くなってごめんね」
必死に涙を流さないように堪えて震えている私を
二人はずっと大丈夫だよ、と背中をさすってくれる
しばらくすると
男をしばき終わったのか景も私の方へと駆け寄ってきた
気付けば周りにギャラリーも出来ている
まぁ本部前でこんなことしてたらそらそうなるか
長尾「咲耶！大丈夫だったか？怪我ないか？なんかされなかったか？」
『景…』
長尾「俺の監督不行き届きだ…ごめんな咲耶」
『ううん…景のせいじゃない…』
『私がちゃんとしてなかったから…だから…ごめんなさ…』
私が言い切る前に景は目の前の私の頭を自分の方へと倒し
後頭部に添えている手でポンポンっと叩いた後優しく撫でてくれる
長尾「お前は悪くない…悪くないんだから自分を責めるな」
その言葉に引っ込めていた涙が
ゆっくりポロポロと流れ出す
怖かった凄く怖かった
みんなが来てくれて良かった
ほんとうに良かった
私は目の前の景に力いっぱい抱き着く
『遅いよ…バカぁ…』
長尾「おん…ごめんな」
すると景も優しく抱き締めてくれ
それを見たいた二人も私をぎゅっと抱き締めてくれる
弦月「咲耶ちゃんが無事で本当に良かった」
甲斐田「うん、ほんと良かった…」
優しくて暖かい想いに包まれ
私は安心したのか強ばっていた体から力が抜けていった
しばらくして男は景の指示の元
他の祓魔師の人に連行され
話を聞き付けた特殊医療班の皆や、女性の祓魔師の人達も駆け付けてくれた
「月尾田さん大丈夫！？」
「変な男に絡まれたって…！」
「怖かったわね、本当にごめんなさいね」
「月尾田さんが無事で良かったわ」
『皆さん…ご心配おかけしてすみません』
一部例外を除けばここの人達は優しい
イレギュラーな私をいつも心配してくれて
声もかけてくれる
『本当にありがとうございます…』
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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月13日 4時) (
レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの弁慶 | 作成日時：2022年4月3日 23時
