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しばらくボーッとしていると
どこからかまた小さい声が聞こえて来た
それをしばらく聞いているとその声が私が持っている扇子から聞こえて来ていると分かった
神が作ったモノなら、自我があってもおかしくないのだろう…多分
『…あなたの名前を教えて』
"
『そう…櫻月風……いい名前ね素敵よ』
そう言うと櫻月風はカチンッと嬉しそうに音を立てる
褒められて嬉しいのだろうか
なんだか可愛い子だなぁ
『私は月尾田 咲耶、これからよろしくね』
カチカチカチンッ!
『んははwうんよろしくね』
傍から見たらヤバいやつと思われるんだろうけど
ん〜まぁいいか
『ねぇ、貴方をもっと私に教えて』
『あなたの全てを私に』
カチンッ!
すると頭の中にスっと文字が浮かんだ
なるほど、咲耶姫はこのことを言ってたのか
『櫻竜陽話・一段・ヤマザクラ』
私が言葉を読み上げると
どこからともなく現れた大量の桜の花弁が私の後ろから勢い良く吹き付け
その一枚一枚が地面へと刺さって地面が大変な事になった
『あぁ〜、うん…こりゃヤバいな』
カチチ……
『大丈夫、あなたのせいじゃないよ、でも少しやり過ぎちゃったね』
キチンッ!
『え?もう一回?』
『別にいいけど、大丈夫なの?』
カチチンッ!
『そう、じゃ信じるよ』
私は言われるがまま
また頭に浮かんできた文字を読み上げる
『癒天櫻・三段・カンヒザクラ』
すると次はゆっくりと儚げに花弁が舞い
凸凹になってしまった地面が段々と基に戻り始め
最終的には技を撃つ前よりも綺麗になっていた
『ほほぉ、凄いねこんなことも出来るんだ』
カッチン!
『うん、凄いよ偉い偉い』
チリリ〜
『あはは照れてるw』
最初は戸惑ったけど
良かったこの子とも上手くやれそうだ
『それじゃあそろそろ帰ろうか、夕飯も作らなきゃだしね』
リリンッ!
私は鉄扇を閉じ
腰に着いていたポシェットに入れると
早足で家に帰った
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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月13日 4時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無しの弁慶 | 作成日時:2022年4月3日 23時