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．
「それでさあ」
大学の構内を移動しながら、康二と他愛もない話をする
あれから二人の関係は確実に変わったはずなのに
俺の前では二人の様子はいつもと変わらない。
イチャつくわけでも、変にべたついたりする事も
互いが俺に互いの話をする事もなかった。
「暑いなあ」
早くクーラーの効いた部屋に入りたい
そんな事を考えていると少し先にある自販機の前に
見慣れた姿。
「あ、A」
そう呟いた瞬間Aがこちらに気付いて
パアッと顔を輝かせてこちらに向かって小走りする。
足元は買ったばかりのサンダル
少し高めのヒールのせいで少し走りにくそうで、
「…あ」
Aなら絶対つまずく
そんな直感はあっさりと的中して
「わっ」
高めのヒールのせいで足を捻ったAの身体が前に倒れかける
「危なっ…」
その言葉と反射的に伸ばした腕
「…っと、大丈夫？」
「あ…うん、ごめん大丈夫」
俺が伸ばした手なんかより全然先
康二はもっと早くAのところに駆け寄っていて
転びかけた身体を抱きしめるように支えていた。
「Aさあ、すぐ転ぶよね
もうヒヤヒヤするから落ち着いて歩いて！」
Aを立たせながら母親のように説教する康二
宙を掴んだ腕を素早く引っ込めた。
「ごめん…これ康二にあげたくて」
両手に持ったペットボトルの１つを差し出す
康二がいつも飲んでいる炭酸飲料
「さっき、自販機で当たったから…」
怒られたからかシュンとしているA
「……」
ペットボトルを手に取った康二は何も言わないが耳を真っ赤にしていた。
「…ありがとう
で、でも怪我したら俺心配だから
俺は逃げんから、だからゆっくりでいいから
待ってるから転ばんといて」
怒るに怒れなくなったのか
早口でそういうとAの頭を優しく撫でた。
康二の為にジュースを選んだり、駆け寄ったり。
Aの為に反射的に身体が動いて助けたり。
その光景に二人がお互いを想っている事を痛感させられた。
「なーにイチャついてんだよ」
康二の肩をポンと叩いて笑い合えば
．
気持ちを少し隠せた気がした。
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ななせ.。(プロフ) - 廉桜さん» 笑いました。目黒をどうぞよろしく頼みます。読了ありがとうございました笑 (2022年1月9日 13時) (
レス) id: 2e0fad42fe (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - 執筆、お疲れ様でした。僭越ながら、私が目黒を頂いて帰りたいと思います。 (2022年1月9日 4時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ.。(プロフ) - さらさらさん» 読了ありがとうございました。ラウくん出したことないので考えてみます＾＾ めめなべは書きやすいので可能性あります＾＾ (2021年7月10日 14時) (レス) id: 2e0fad42fe (このIDを非表示/違反報告)
さらさら - 次作のリクエストしても良いですか？私的にはめめなべラウを出してほしいです！これからも頑張ってください！ (2021年7月10日 14時) (レス) id: f11ff71e6f (このIDを非表示/違反報告)
ななせ.。(プロフ) - ころりさん» ありがとうございます^ ^ 迷走中ですが頑張ります！ (2021年7月8日 8時) (レス) id: 2e0fad42fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ.。
| 作成日時：2021年7月5日 18時
