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．
とある土曜日の夜。
カップ麺でも食べようかとお湯を沸かしていた時、普段は鳴らないインターホンの音が響いた
「はい」
『翔太…助けて…』
モニターには半泣きのAが映る
コンロの火を消して部屋を飛び出したのは、
言うまでもない。
。° 。°
「はい、これで大丈夫」
「ありがとう」
「本当何事かと思ったビビらせんな」
ベランダの大窓を閉めてリビングに入る
「だって！こんなデカい蛾がいたんだよ！？
もう気持ち悪くてなんかもうさ！」
「確かにデカかったな」
「もう笑い事じゃないよ〜」
換気しようと窓を開けたら虫が入ってきたらしい。触れないから俺を呼んだって。
初めて入ったAの部屋は、綺麗に片付いていて部屋の中には何やら美味しそうな匂い。
「じゃあ戻るわ」
「あ！ねえもう夜ご飯食べた？」
「いや、今から食おうとしてた」
「作っちゃってる？」
「ああお湯沸かした」
「カップ麺じゃん」
図星を突かれて笑うと、Aは呆れたように眉を下げて言った。
「うちで食べなよ、沢山作っちゃったから」
「え？いいの？」
「うん。栄養失調になるよそんなのばっか食べてたら」
本当に食べさせてくれるのか、キッチンに戻っていくA。
…やった
まだ一緒にいられる、なんて
「もう出来てんの？」
「んーあと少し！その辺座ってて」
「じゃあ手伝う」
腕まくりをして手を洗って隣に並ぶ
付き合ってた頃もこうして手伝ったっけ
「翔太、変わらないね」
「え？何が？」
「ううん。その鍋に入ってるのお皿に移して欲しい」
「まかせろ」
琥珀色のスープに浮かぶのは俺の好きなロールキャベツ。
「うわ、ロールキャベツじゃん」
「ああ 翔太好きだったね」
「やったー！テンション上がる！」
「子供か笑」
ルンルンでお皿に盛り付ける俺を親みたいに笑ってみるA。
こうしてると付き合ってる時と何も変わらないんじゃないかって思ってしまう。
忘れかけてた気持ちが思いが知らず知らずのうちに大きくなっていく事
この時はまだ気付けずにいた。
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ななせ.。(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます^ ^これから切なさヒートアップしていくのでお楽しみに^ ^ (2020年4月17日 8時) (
レス) id: 556b37bac5 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごくキュンとします！せつないけど幸せになってもらいたいです(>_<)更新楽しみにしてます！ (2020年4月17日 1時) (レス) id: b6de7731d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ.。
| 作成日時：2020年4月14日 16時
